先程、登録していない番号から電話。
時間が時間だっただけにショートメールで
「電話いただいたみたいですが。」
と送った。
電話の主は、第二高校から鹿児島大学に進学したOB森山徹からだった。
先日挨拶に来たが休みだったため直接話したかったとのこと。
わざわざありがとうって伝えると、
「中学、高校とキャプテンとして頑張れたことも今があるのもタカコーチに指導していただいたおかげです。」
と言ってくれた。
俺はな~んもしてね~よ、ただ鬼で鍛えただけだって伝えた。
いやいや~って徹らしい返し方だったな。
2年の途中だったかな?
沖縄から引っ越してきて、俺が初対面で「とおる」って下の名前で呼んだのに感動し涙したってお母さんに後から聞いた。
今まで指導者や先生から「森山くん」ってしか呼ばれた事なかったらしく認めてもらったみたいな感じで。
実は、俺も苗字で呼んだり呼ばれたりするのあんま好きじゃない。
もうこの歳なんで何も言わないが、昔は子供からも親御さんからもタカコーチって呼ばれてた。
だから、全然俺としては普通の事だったんだけどね。
そして、徹は良く納得できず悔し涙流す奴だった。
負けても勝っても泣いてたもんな。
根性あったし。
そんな徹に6年では、最終ラインを任せた。ラインコントロール見事にやってオフサイドトラップ仕掛けてたもんな。
時にはオーバーラップしたり賢く熱いプレーヤーだった。
お父さん、お母さんも人情味のある方で大変お世話になった。
そんなOBからの電話で俺も少し救われる。
10対0で勝っても気持ちが入ってない、まだやれるって走らせた世代だ。
本気で県制覇目指すんだろうって真夏に300本ダッシュさせた事もあった。
サッカーも嫌になっただろうし、憎まれてもしょうがないぐらいの事をやってたと思う。
この前、シオリも言ってた。
「コーチが激しく怒ってたの今ならわかるんですよ。挨拶しない子みるとイライラしますもん。」って。
ケンシロウも子供達に
「血を吐くぐらい厳しい練習だったけどそのおかげで今の自分があると思います。皆さんも頑張ってください。」って話してくれた。
俺は、自分がやってきた事を言い訳することも弁解する事もしない。
理不尽な事も多く言ったし、求めてきた。
でも一つだけ間違いないのは、そこに絶対気持ちはあった。
それが、数年経ちOB達からありがたい言葉として返ってくる。
辛い事の方が絶対多いけど頑張ってきて良かったなと思う。
OB、OGのみんな。
なんかあったらいつでもグラウンドに戻ってこいよ。
いつも話すが、俺はお前達の一番のサポーターだ。
お前達の一番頑張った、一番良い部分を知ってる人間だ。
いざという時は、俺が盾になり俺が動いてやる。
それが、お前達との縁だ。
近いうち、河野さんや宏も交えてみんなで飲もうな。
みんなの活躍を本当心から祈ってるぞ。