明日から全日県大会が始まる。


俺の考えは相変わらず変わらない。


試合を数時間後に控えた今でも全く変わらなかった。


やはり日頃の積み重ね以外に何もないと俺は思う。



うちの選手の中にもようやくこの意味を理解し始めた選手が見え始めたのは嬉しいことだ。


先日の練習試合、最後の5年生の試合の際に俺は特別なアドバイスもなにもせずに選手をグラウンドへ送り出した。


もちろん気持ちの事なんかも一言も。


そこではっきりと確信に変わったことがあった。


日頃自分で取り組んでいる選手は、言われずともプライドを持ち挑みハードワークしていた。


やはりやっている選手は見ただけで明らかな違いがわかった。




もう少しで、ようやく芽をだしそうな気配がする。


そして暑い夏に一気に加速し伸びそうな個達の可能性を感じる。


この感触を確かなものにするためにも、この全日県大会は今の自分をありのまま出し切り挑む必要がある。


今の自分達の立ち位置を理解するためにも。


俺が目指しているのは、この舞台に立ち満足することではない。


それを証明、実現するためにも明日を含めた今から1ヶ月が非常に大事な時となる。


この意味はあとでわかるだろう。


今年の夏は暑く熱い夏になりそうな気がする。


そのスタート地点が全日県大会だ。


折れるな、ついてこい、自分を信じて。