全日予選2日目 対ピエドール3対1、対太陽玉名0対4
かろうじて2位で来週のプレーオフに進んだ。
保護者には、申し訳ないが正直どうでもいいって思ったなぁ。
一番怖いのは、本人達が一生懸命頑張っていると勘違いしているところ。
今まで見てきたチームの中で一番運動量が少ない。
インサイドハーフ2枚のオーバーラップ、ボールを持った選手への追い越し、なんもない。
声も出ない。
視野が狭くドリするから横から来たDFをいなすこともできず身体ごと持っていかれグラウンドに横たわる。
蹴る相手に対し背中を向ける。
これだけ負の要素が揃えば、観る者に感動を与えることは難しいだろう。
勘違いするなよ。全然走れてないんだぞ、今のチームは。
昔見てた選手達は40分間フルタイム、ハイプレスをやってた。よく走ってた。
よく前の選手を追い越して2重、3重の攻撃をやってた。それも4年生で。
素人のお母さん達でさえ、毎回毎回「行け~」って大声だして応援してた。
そして絶対に言い訳をしなかった。
どこが痛いだの絶対に言わなかった。
どれだけ俺から怒鳴られようがメソメソすぐに涙見せる選手もいなかったし下を向く選手もいなかった。
だからこそ始めた頃は、2桁失点で負けてたチームが、4年の時には鹿児島で優勝。6年の時は、熊本のカップ戦で3位、優勝。最後の福岡の大規模な大会でも3位という素晴らしい成績を収められたんだと思う。
福岡での最後の大会準決勝の時は、フィールドでお互いを励ましあい、時には激しく怒鳴りあい、やろうとする選手達を見てベンチで大泣きしたもんな。
観る者に感動を与えるって勝つことじゃないんだぞ。
お父さん、お母さんがせっかくの休みに時間を費やして観たいと思ってるものは、ただの勝利じゃないんだぞ。
大粒の汗を流し、歯を食い縛って走りつ続ける姿。大きな相手にも怯まずに何回も何回も立ち向かっていく姿。これなんじゃないのか?
観たいのは、全員で声をだし、ハードワークする姿、魂の、気持ちの入った試合だ。
それができれば俺は他には何も求めない。
それをやるのが今なんだぞ。変われるのは今なんだぞ。
やってやれよ。そしてお父さん、お母さんを感動で涙させてみろよ。
そしたらチームはようやく次のステップへ進める。やっと戦えるようになる。
早く気づけよ。