10月28日4年生TRM。
このTRMに参加しようと思った大きな理由。
それは、今の4年が活動してきた中でキーとなる試合をしたチームが参加するとのことだったからだ。
4月1日、山鹿CSにて、サッカーをさせてもらえず大敗したエスパシオ戦。
途中で点数を数えることも嫌になるぐらいコテンパにやられた。多分10点はとられただろう。
更には、トリッキーなドリブルでやられ放題、なんか遊ばれてるような感じだった。悔しいというよりはあっけにとられた試合だった。
もうひとつは、なにか今の4年のきっかけを掴むような試合だった9月のサクラFC戦。
気迫のこもった試合。ボールが少しずつ動き始めた。しかし勝つことはできなかった。
この2チームと対戦できる。今までの数ヵ月間のチームの成長を見るにはもってこいのTRMだった。
俺は、リベンジという言葉はあまり好きではない。なんか復讐みたいっぽくて・・・
とはいえ良く口にしてしまう言葉でもある。
今日のTRMもリベンジっていうより、今までの成長の跡がどれくらい見れるかが大事だった。
子供達の中には、リベンジって意気込んでた選手もいたみたいだ。選手はそのくらいの気迫があってもいいと思う。
練習試合開始前、基本的な事のチェック。球際、運動量、そして練習で意識を変えさせたボール保持者へのフォローのやり方、タイミング。
いきなり課題をぶつけた。エスパシオとは2回やれるから、1試合目は不慣れなポジションにあえてチャレンジさせ自分たちの中で考えながら試合を動かせるか試した。
2試合目からエンジンかけていこうって昨日から決めてた。
1試合目、1対2の敗戦。思った以上にやれてた。最低限の事はやれてたと思った。
2試合目、カルディアッソ戦。1対0勝利。
終始自分達のペースで試合ができた。3年も少しの時間だが試合の雰囲気になれさせるため出場させた。
終盤は、ボールが落ち着かないこともあったが、0に抑えたことは非常に評価できる試合だった。
3試合目。サクラ戦。思わぬ形で失点。でも今の4年の強さはここにあった。下を向かない。
ユウト、カケルのゴールで試合をひっくり返す。にしても今日のユウトはキレてたなぁ。
ボールコントロールも丁寧になったし、ボールを持っていない時の動きが数段良くなった。自信持てよ。ユウト。
9月には、五分五分で押し込まれるケースも多く見られた。今日はラインをコントロールし、コンパクトにすることによって相手に斜めに走られることも先に防いでた。
2対1で勝利。
そしてラストのエスパシオ戦。
前線のマナトが、走り、身体はり、そして決めてくれた。よく頑張ったな。
熊日終わってマナトに言った。
なんで前半途中で代えられたか考えるようにって。マナトも悔しかっただろうし、苦しかっただろう。今日は、その悔しさをグラウンドで見事晴らしてくれた。マナトの頑張りがなければここまでのスコアにはなってなかっただろう。
マナトの陰での努力は俺も知っている。マナト、努力する姿はきっと誰か見ててくれてるし、絶対に自分の為になってるぞ。これからも折れずに頑張るんだぞ。
マナトが頑張り相手の足を止めた所を、カケル、ユイ、ナオタカの中盤が拾い速攻を仕掛ける。
ここでも成長が見られた。最近練習し始めたボール保持者のへその向きを見て裏をとりにいく動き。
見事はまった試合だった。
マナト、ユウトのFWがCの字を描き空いたスペースにカケル、ユイが飛び込む。
それを、ナオタカ、リュウのトップ下が自在に操り、再度FWがフィニッシュに顔を出す。
更に、タク、リュウ、ハヤトの両インサイドハーフがフォローに加わり2重3重の攻撃を行う。
でもうちの一番の醍醐味は、ボランチのジエイが攻撃に絡み始めた時だ。ジエイからの展開、機を見ての攻撃参加。今日のTRMで、またプレーの幅を広げたなジエイ。
ケイトもファインセーブもあったし後ろから良く声も出してた。
そして何より一番良かったのは、4年から「俺達がやるんだ」って気持ちが感じ取れたこと。
ナオタカ、ツバサ、シンペイの3年を今まで常に帯同させてきたが、今日は何がなんでも自分達でやりきるんだってのが伝わってきた。
これにサッカー小僧のナカタカが発奮して相乗効果生み出してた。
結果、5対0の勝利。見事やりきったな。今日は素直に褒めてあげたい。
でも3・4年生。これがスタートだぞ。
まだまだ始まったばかり。教えたいことは山ほどある。
速攻と遅攻の使い分け。
ワイドな攻撃。
ディフェンスからの攻撃の作り方。
組織的な守備。
でも今日見せてくれた「一生懸命さ」があればきっとやり遂げてくれると信じている。
折れるなよ、ついてこいよ。今いるメンバー全員で絶対に夢を叶えような。
他の学年も含めて今いるメンバーとなら絶対にやり遂げられる。
最後に、帰りの車の中で、カケルがエスパシオ戦のゴールについてこう言った。
「マナトが、めちゃくちゃ良いパスくれた。ナイスパスだった。」
自分のゴールを誇るでもなく、仲間のパスに感謝し仲間を称える。
カケルだけじゃなく、今いるメンバーからは、良くこんな声を聞く。
指導者として子供達を誇りに思う。
勘違いすることなく一歩一歩頑張っていこう。今の仲間とだったやれる。
夢はきっとかなう!!