『週刊現代』今週号の『ラグビー 男たちの肖像』は、早稲田大学FL岸野楓選手です
昨年4月、私がブログに書いた岸野選手の記事 → コチラ
『週刊現代』では、藤島大さんがもっと深く岸野選手の魅力に迫っています
レフリーの笛、コーチの声、チームメイトの声、タックルの気配・・・グラウンドで「耳」で情報を集めるラグビーにおいて、聴覚障害のある岸野選手の挑戦がどんなに勇気がいることなのか
将来の夢である聾学校の先生になるために教育学部で勉強も頑張っています
大学の講義では、支援学生が両脇に座って教員の話す内容をパソコンに入力、ゼミには手話通訳が同席するそうです。ラグビー部の仲間の中には、手話を覚えた選手もいるそうです。
私の以前の記事の『ろうに生きる』でも、新人練習で学生スタッフが岸野選手を筆談でサポートしている様子が映っていました。
周りのみなさんの協力もきっと岸野選手が頑張っているからこそ、岸野選手の人柄があってのことだと思います
今春、デフラグビー7人制日本代表としてオーストラリアで開催された世界大会でもプレーしました。
中学校教師である厳しいお父さんが言語訓練をなさって、岸野選手は喋ってコミュニケーションを取ることができます。
藤島さんの記事によると、『問答は補聴器を通し、たまに紙に書く質問をまじえる。返答の言葉は、発音に多少なまりはあるも、思考や事実を伝えるのに余計なところは皆無』とあります。
中学の頃は自分の発音で相手がエッという顔をするのがイヤでほとんど喋らなかったそうですが、早稲田ラグビー部では積極的に会話をしているそうです。
厳しいお父さんが、岸野選手が早稲田大学に合格したときに泣き、東京大学との定期戦でアカクロジャージを着たときに泣き・・・岸野選手が大学に決まってからたくさん泣かせているようです素敵な涙です。
岸野選手が真っ直ぐで努力家で賢いのも、聴覚障害があってもちゃんと会話できるのも、きっとお父さんのおかげもあると思います。
対抗戦や大学選手権で岸野選手のアカクロジャージ姿を観たいです
一昨年まで新潟アルビレックスBCでプレーしていた野呂大樹選手も聴覚障害がありました。岸野選手と同じように、補聴器と話している人の口を見て理解し、少しなまりはあっても聴き取りずらいことはほとんどないくらい喋って、私は何の苦労もなく会話することができました
現在、埼玉西武ライオンズでプレーしている山田遥楓選手も聴覚障害者です。岸野選手が特集された『ろうを生きる』でも以前特集されました。先月、一軍で初ホームラン
昨日引退セレモニーを行った北海道日本ハムファイターズの石井裕也投手は、マウンドに上がると補聴器をオフにしてあえて無音の中で集中してバッターに立ち向かい、中日、横浜、日ハムで活躍しました
聞こえない、聞こえずらいことがハンデとなる世界でもたくさんの方々頑張っています本当に尊敬します