「AIでよく聞く、ハルシネーション」
「AIに質問したら、もっともらしい嘘の答えが返ってきた」——そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。この現象は「ハルシネーション(幻覚)」と呼ばれ、AIを業務で活用するうえで避けて通れない課題です。
AIはなぜ嘘をつくのか
AI、特に生成AIは「事実を検索して答える」仕組みではなく、「統計的にもっともらしい言葉の並びを予測して生成する」仕組みで動いています。そのため、学習データに存在しない情報や、あいまいな質問に対しても、堂々と、そしてもっともらしい口調で誤った回答を作り出してしまうことがあります。これは特定のAIモデルの欠陥というよりも、現在の生成AI技術そのものに内在する性質だといえます。
だからこそ重要なのは、「ハルシネーションはゼロにできない」という前提に立ち、それでもお客様に安心してサービスをご利用いただける仕組みを作ることです。
弊社のハルシネーション対策
弊社では、この課題に対して次のような多層的な対策を講じています。
1. 情報源の明示と根拠付け
AIの回答には、可能な限り参照元データや根拠を紐づけ、回答の出所を追跡できる設計にしています。
2. 検証プロセスの組み込み
重要な回答については、別のチェック機構やルールベースの検証を通し、明らかな矛盾や事実誤認を検出する仕組みを導入しています。
3. 継続的なモニタリング
実際のご利用データをもとに誤答のパターンを分析し、モデルやプロンプトの改善を継続的に行っています。
これらは技術的な工夫であり、精度を高めるためのものです。しかし、私たちはそれだけで「安全」とは考えていません。
お客様への約束:人による最終確認
弊社が最も大切にしているのは、「AIの回答を鵜呑みにせず、必ず人が最終確認する」という姿勢です。
AIは優れた下書きを高速に作り出す強力な道具です。しかし、その出力をそのままお客様にお届けすることは、弊社では行いません。専門知識を持った担当者が内容を確認し、事実関係や文脈の妥当性をチェックしたうえで、responsibility(責任)を持ってお客様にお届けしています。
これは効率を犠牲にしているように見えるかもしれません。しかし私たちは、スピードと引き換えに信頼を失うことこそ、お客様にとって最大の不利益だと考えています。AIは私たちの仕事を助ける「優秀なアシスタント」であり、「最終的な判断者」ではありません。判断と責任の所在は、常に人にあります。
おわりに
AI技術は日進月歩で進化しており、ハルシネーションの発生率も年々改善されています。しかし技術がどれだけ進歩しても、「人が責任を持って確認する」というプロセスを弊社が省略することはありません。
お客様が弊社のサービスを安心してご利用いただけるよう、これからも技術的な対策と、人による品質保証の両輪で、誠実にサービスを提供してまいります。
📘 社内AI活用研修シリーズ
株式会社SCREENで実際に行っているAI研修の中身を、シリーズでご紹介しています。
- 【開催レポート】入社後に受けるAI研修、中身を公開します
- AIツールの選び方、社内ではこう教えています
- 著作権・情報漏洩 ― AI活用リスクにどう向き合っているか
- なぜAIは嘘をつくのか?弊社の対策とお客様への約束(この記事です)
- "何となくAIに聞く"を卒業する。社内AI活用研修レポート(9/18公開予定)
🏢 株式会社SCREEN
愛知県安城市のシステム開発会社。「自分らしい働き方」ができる会社を目指し、DX化・生成AI活用・システム開発・動画編集・SNS運用まで幅広くサポートしています。
▷ 会社HP:https://screen-anjo.com
▷ 公式Instagram:@screen.anjo
【各メディアで紹介されました】
・SMB Excellent企業賞(システム開発部門)受賞
・成長環境提供企業認証2025 認定
・文化放送のラジオ番組に出演
・FUJ Brilliant AWARD 2026