つい先週まで寒かったのに、急に暑くなりましたね。
 みなさま連休はいかがでしたか?

 このご時世、お祭り商売には影響も大きいようで、室内のイベントが少ない代わりに大道芸の話が続けて来ました。
 大道芸は、会場は広場や道の一角、設備もパフォーマーの自前ですので、主催側の負担の少ない企画ではあります。
 投げ銭アリの場合は、そこで実力が計られる、いわゆる「歩合制・実力次第でトップセールスに」という訳ですね(笑)。

 そんな訳で、私も大道芸パフォーマーとして出演したり、大道芸イベントを見に行ったりと大道芸づくしなGWでした。

 通常のプロマジシャンの仕事でも、ほとんど360度を囲まれた状態になる事はよくありますが、大道芸の場合はそれに加えて「風が吹いている」「音響装置がない」という、なかなか過酷な条件です。
 かっこよくトランプをテーブルに広げたら、華麗に空に舞い散ってしまう訳で、これはこれでウケをとれる……いや、どう考えても片付けるのが大変です。
 行える演目には、それなりに制限がありますね。

 もっとも、伝統的なマジックの多くは大道でやる状況で発達してきたので、昔の人に出来て現代人にできない事があろうか、という気もします。
 夜のステージが合いそうな現代のマジシャンに、そんなタフネスなイメージがあるかどうかはわかりませんけど(笑)、とりあえず私はどこでも元気に演じてます。

 たとえばカップ&ボール。
 世界的に大道芸として発達した、という経緯の割に、屋外で行う人が少ない気もするのですが、とにかくウケの良い演目ではあります。

 たとえばリンキング・リング。
 風が吹いてもOK、近距離でも遠距離でも、囲まれてもOK。
 古典的な演目が生き残ったのは、あらゆる場所で行われたため磨かれて強靭になったため、なんでしょうね。

 さて、今週末も大道芸に出演します。
 5/8(土)、浅草・はなやしき脇の駐車場にて。12時15分と14時15分から。
 
 初めての場所なので、ちょっと緊張気味。
 道行く人々にも楽しんでもらえるといいな。
 ここの所、各地で新たなお店がいろいろと出来てます。
 ニュースになった所では、秋葉原でガンダム・カフェが開店。
 箱根ではエヴァンゲリオン・ローソンが出来てすぐ大渋滞を起こしたため中止。
 六本木ではドラクエ・バーも話題になりました。
 
 そして、わが心の街・西荻の一等地に新たに出来た、意表を突く店とは?!

$HIROSHIのブログ-万年堂
 ナボナ!
 王選手の「お菓子のホームラン王です」ってコマーシャルの!
 つまりそれは43年前から同じコピー!
 お子様にはもう由来がわかんない!なんという大人向け販売戦略!お菓子なのに!

 駅前が改装してるなー、とは思ってたんですが、まさかここに来て亀屋万年堂さんが攻めの姿勢を見せるとは思いませんでした。森の詩もよろしく。
 しかも開店セールでお菓子券がもらえるため、23,24日はずっと15分くらいの列になっておりました。ナボナを求める人の列が、一日中途切れず続く駅前商店街。
 
 そんな訳で、ナボナです。
 春の限定バージョンで、左が苺、右が抹茶。
$HIROSHIのブログ-季節のナボナ

 抹茶はけっこう濃厚な味。苺も少し粒を残してていい感じ。
 ナボナのさっくりしたケーキ生地は、フランス風の「ビスキュイ」ですね。
 1900年の巴里万博では日本の抹茶が人気あったそうですから、これは正しい和洋折衷でしょう。

 流行もののニュースに慣れてると、いきなり来た老舗の味が非常に新鮮でした。
 世の中の流行とまったく関係ないのが、ある意味非常に西荻窪らしい風景です。
 マジックバー・ぽいんとさんからもらった食材で料理してみるシリーズ。
 今回は「鯨肉」で「鯨のノルウェー風」でした。

 ……ほとんど作ってる最中に食べてしまったので、写真がなくてすみません。
 給食に鯨が出なかった方は、黒っぽい竜田揚げを想像して下さい。

 ブログの先達・ちか☆おおのさんに、「ノルウェー風?初めて聞くけど、それはブログネタになるわね」と言われたので書いてみた所、長い文になってしまいました。
 以下、原稿用紙四枚くらいのレポートです。
 

 給食料理の代表みたいな「鯨のノルウェー風」。
 竜田揚げにケチャップほか微妙な味が付いてるものですけど、地域や時代によって呼び方が変わります。
 ノルウェー風という名称は、東京から関西にかけてけっこう広く使われていたのですが、この料理が提供された期間が10数年しかない事もあり、知っている人が偏っています。
 給食の話になると「ノルウェイ風って言ったっけ?あれは何だったんだろうね」という謎が語られる、この手の話での定番ではあります。

 なんでノルウェーなのか?
 はっきりした答えは見つかりませんでしたので、独自調査してみました。
 ネット上で給食の話をする人は多く、年代別に話を集めていくと、この「鯨のノルウェー風」の歴史を辿る事ができます。

 もともと「ノルウェー風」というのは、ナッツを使う味付けを指す言葉で、アイスクリームなどでは現在でもこの意味で使われています。
 昭和30年代、それまで大和煮だった鯨が揚げ物として給食に登場した際には、確かにピーナツを使うあんかけの「鯨のノルウェー風」という料理が存在したのです。

 このメニューはあまり子供達に受けなかったようで、その後は単なる竜田揚げが定番になります。
 ところが、なぜか料理名に「ノルウェー」という言葉だけが残り、「ノルウェー揚げ」と言えば鯨の竜田揚げを指すようになりました。
 所によっては「揚げ」さえも省略して「ノルウェー」だけになっているケースも見受けられます。

 地域ごとに栄養士のおばちゃん達が毎月書いてたと思われる、給食の献立表の料理名。
 昭和40年代は、ノルウェーが鯨の輸出量世界2位だったそうです。鯨を食べる国は限定されてますから、当然日本には大量に輸入されていた訳です。
 ナッツがノルウェーだなんてハイカラな事は全然知られてない訳ですし、鯨そのものの方がはるかにノルウェイっぽいために「ノルウェーとは鯨の意味だ」という誤解が訂正されずに広まったのでしょう。

 この場合よく考えると、「鯨のノルウェー風」では「鯨の鯨風」になって単語が余計なので、鯨かノルウェイかどっちかを省略する、という使い方になる訳です。
 うっかり「鯨」の方を省略してしまったため、ここで「ノルウェー」の意味の入れ替わりが起きています。

 さて、40年代も半ばになると、揚げた後にケチャップ味を付ける、という進化系が発明され、パンにも合い、冷めてもおいしい大人気メニューとして全国的に採用されました。
 ちなみに、昭和40年代頃の食卓にはやたらとケチャップが使われ、家庭でビフテキを焼くと「ケチャップ炒め」と呼ぶ方がふさわしい仕上がりになってました。陳健民式のケチャップを使うエビチリも食卓で人気だった頃ですし、中華も洋食も、とにかくケチャップ。
 そんな当時の背景が、このメニューの開発をうながしたのでしょう。

 新たな料理になったにもかかわらず、ここで「鯨のノルウェー風」という料理名が再び流用されます。
 要するに鯨ならなんでもノルウェーだった訳ですが、あらためて『鯨の』ノルウェー風と名前を付ける事で、そこで余分にあるノルウェーという単語が、今度は料理法を指す言葉として受け取られるようになりました。
「竜田揚げにケチャップを中心にした適当な調味料を混ぜた味付けを施したもの」という、和・洋・中華が折衷した独特な味付けを意味する単語として使われたのです。

 2度の入れ替わりで、元々のノルウェーの意味は完全に失われ、ネーミングの謎だけが残りました。
 もしも、その後さらにメニューの開発が進んだなら、新たなノルウェーが誕生していたはずですが、残念ながら鯨が禁漁になり、代わりにマグロ肉が給食メニューの主力になる事で、ノルウェーの謎の歴史は幕を降ろす事になります。
しょうゆ味
みそ味


 マジックバー・ぽいんとからのおすそわけシリーズ。
 ママの姪っ子のマキちゃんが、実家から大量に送られて来たという「すいとん」の粉を一袋くれました。
 そんな訳で、今回はすいとんです。

 この粉は日穀製粉という所のものですが、ただの小麦粉ではなく、でんぷんを足してあるのでダマになりにくく、食感もつるっとしていていいタイプです。
 固さ加減など、うまく出来るものなのか、と思いながら作ってみたんですが、水を少しづつ足しながら箸で混ぜると、ほぼ自動的に良い固さに練り上がります。
 意外なほどのカンタンさ。

 2種類作ってみました。
 上が醤油味で、具は豚肉・水菜・えのき。
 下がみそ味で、ネギ・ニンジン・しめじ。

 すいとんの大きさは、白玉よりちょっと大きいくらいの小振りにすると、食べ易くていい感じです。
 体が暖まるので、朝ご飯にすると朝練習のウォーミングアップが短くて済む、という利点もアリ。
 思ってたより美味しくできて、いまちょっとハマってます。
 子供の頃は1日は短く、1年は長い。
 年をとると1日は長く、1年は短い。

 1年が短く感じられるようになると、ああ歳とったなぁ、と思う訳ですが、それは本当は年齢のせいではないんだな、というのを感じた事があります。
 ある年、ものすごく長い1年間を体験しました。

 それは、マジシャンを仕事にした年。

 あの年は本当にいろんな事が起きて、いつまでも終らなかった記憶があります。
 始めたばかりで何も満足にできない自分のレベルをなんとかして上げるため、毎日考えて練習していた日々。
 足掻く、という言い方が当てはまる毎日だったと思います。

 今も基本は変わっていないはずなのですが、見通しが少しはつくようになったのか、あの時よりはまだ1年が短く感じます。

 毎年、職を変えるくらいの変化があれば、人生は100倍くらい長く感じるかもしれません。
 さすがにそこまでの変化は自分で起こすのもなかなか難しいのですが、常に新しい何かをやる、というのは心がけています。心が止まらないように。