「誤」
「弘法も筆の誤り」
などと、古くからも言われるようにエラーというものはドコのダレにも存在します。
注:解釈次第でこの故事成語?のメッセージも変わるのでアレですが…。
やり方はさまざまではありますが、古くからあるダブルチェックなどもそうだし…
これだけ機械化が進んでも、エラーはあるという前提で「システム」を組む事が当然なわけです。
何かしらの能力を獲得していく際に、練習というものを行います。
分野によって言いまわしは異なると思いますが、ソコに在るのは反復でしょう。
そして、その獲得速度の違いに”センス”と呼ばれるものが介在するのも異論はありません。
程度の差はありますが、確実に反復はあるはずです。
そうして身につけたものを技術といいますが…
武道的にいうと、さらに「技」と「術」に分かれますが今は便宜上割愛致します。
身につけた技術というのは血肉化されたものですが、定期的に磨いておかないと錆びつきます。
ただ、その劣化は重大なインパクトを与えるほどのエラーは引き起こさない。
重大な「誤り」というのは…
何かが出来るか出来ないかといった「技術」の程度を示すものではなく、
何かが出来るか出来ないかといった「判断」に現れると考えます。
そして、この判断能力の低下という誤りの状態は…
どれだけのチェックを重ね、どれだけ用意周到なシステムを構築したとしても必ず現れる場面というのがある…。
至極、簡単なこと…
「急いでいる時」に現れる。
急いで綻ぶ技術は重大な誤りにはなりづらいが、
急いで低下した判断は重大な誤りになりえる。
留意すべし。
TAKA-BΣ