「旗」
いったい、何回目だろうか…
年に一度しか入る事を許されていない…
この「山」に登るのは…。
今年は、例年と違い…
何合目かはわかないが、いつもより高いところ…
頂上とされるところに近いところからのスタートだった…。
ただ、近いそのぶん…
その先の斜度は、例年よりも急勾配に設定されている…。
だから…
今までとは違う装備や歩き方、目線の向け方なんかをもってひたすら登った…。
そのぶん、今までよりも…
何度もずり落ちては、服や鞄なんかの身のまわりも汚れて…
ずいぶんみっともない姿で、同じ時間や空間を過ごしたから迷惑した人もいるだろう…。
でも、でも…登った。
そして、最後は…
とにかく、目線だけは上にあげながらダイヴするように旗をぶっ刺してきた…。
だから、ここの標高はいくらかわかんない…。
今まで以上に、ちょいと目立つ「旗」を刺してきた。
とりあえず…
明日にでもなれば、どこにいるのか教えてくれるだろう…
だから、少しばかり横になって待っていようかと思う。
TAKA-B