いつも誰かと一緒にいる場所、一緒にいた場所、思い出が詰まってる場所…そこの景色はスッゴいキレイで壮観で、記憶にくっきり刻み込まれてる…

でもそれはたぶん一人でいたらただの『キレイな風景』なんやろね。

その風景は世界一の夜景や山頂からの絶景、人によっては満天の星空やったりいろいろやろうね。二人でいたら…

気づかなかった…好きな場所、キレイな風景がある場所も一人やと『砂漠』やって事。今さら何言うてんねんって感じやけどね(笑)

相手の笑顔や気持ち、たたずまいが忘れようもない絶景にしてくれる…身近な川やってん。

宇治川…屋形船があって鵜飼いやってる以外は普通の川やってんけどオレ、この川がめちゃ好きやって夜に好きな人と話ながら歩くんが楽しみでもあった。

満月の夜にな、彼女はオレの昔の辛い想いは漆黒の宇治川に流してしまうように言ってくれた。オレも不安や寂しさは過去の経験から来てるならすべてほおりなげたいって、ただ好きなこの人に安らかな気持ちで接したいって素直に思ったよ。でもほおりなげる度に嫌な思い出も掘り返される…

彼女はこうなることも知ってたんかな…
帰り道一人になったら嫌な思い出だけが手元に残った。まるで…ドライアイスを素手で掴んでるようなヒリヒリ骨にまでしみる痛み。

『思い出なんやからこれから新しい二人の思い出でいくらでも塗り替えられる!!

不思議とそう思うと大丈夫やった。その夜は大丈夫やと思った。