異例の速さで振られたタスクを片付けての、ブログ復帰www
朝から集中していると、16時過ぎには目がしょぼしょぼになって、画面に焦点が合わない。。。
視神経を酷使しているので白髪も凄まじいですし、システム開発の仕事もそろそろ年齢的に限界なのかなぁ、と思います。。。
長時間集中していると脳も乾く。。。
脳が乾いたときのおすすめ。
登山などの肉体疲労時にも効き目バツグン。
 

では本題に。

人類の意識の誕生に迫る一冊『神々の沈黙』。

 

 

今までのシリーズ。

 

 

 

第2部第1章「神、墓、偶像」

 

ジェインズは各古代文明を比較して、遺跡から「二分心」時代を検証します。

 

・ヒッタイトのヤズルカヤ神殿

 

 

神殿に刻まれている浮き彫りは、王と神の姿を表していて、抱きかかえられているのが王で、コーンハットを被っているのが神(行動を指示する幻聴)であると。

ヒッタイトの単語「バンクス」は、ジェインズの解釈によれば、様々な人の「二分心」の声。

しかし紀元前1300年あたりから、「バンクス」の記述は見当たらなくなる。

人々が二分心の声を聞けなくなり、人々は主観性の誕生に向けて苦難を味わい始める。

 

・マヤ・オルメカ文明

テオティワカンの太陽のピラミッドは、エジプトのクフ王のピラミッドよりも体積が大きく、高さは20階建のビルよりも高いが、最上段には神の部屋があり、言い伝えによると太陽の巨大像があったらしい。

 

太陽のピラミッド

 

 

ユカタン半島のチチェン・イッツァのククルカン降臨現象。

 

 

実物を間近で見てみると、チチェン・イッツァの遺跡と太陽のピラミッドでは、石の切り出し方などが違う。

チチェン・イッツァのほうが小ぶりではありますが、より洗練されてる印象です。

 

マヤ・アステカ文明と同様に、アンデス文明などの、古代の人々が住みにくい奇妙な場所に突然住み着いたり、消滅したりするのは、二分心の幻覚の声の命令に従っていたからではないか、とジェインズは推察。

 

・インカ帝国

1200年頃のインカ帝国は巨大な帝国だった。

インカの皇帝は神聖な存在で人々から畏敬の念を持って崇められていた。

皇帝に近い人間ほど、精神状態が「二分心」の状態、つまり幻聴を日常的に聞く存在だった。

日本の天皇も、インカの皇帝と似た役割を演じていると思われる。

巨大なインカ帝国だが、何故たった150人たらずのスペイン人達に制服されてしまったのか?

ジェインズは、その時皇帝にはどう対処すべきなのかの「二分心」の声が聞こえなかったからではないかと推察。

皇帝たちは、主観的な意識もなく、他を欺くことも他の欺きを「物語化」(客観的に理解することです)することもできず、無力なロボット同然に捕らえられてしまったのではないか、と。

 

・古代文明の死者に対する態度

古代の人には死者の声がしばらくの間(いわゆる成仏するまで)聞こえていたようで、その声の要望を満たすために、古代の王の墓に様々なものが用意されていったのではないか。

古代ギリシャの墓では、遺体にスープなどの液体を注ぎ込んでいたと思われる管が発見されている。

マヤ・オルメカ文明でも高位の死者に食べ物を捧げていた痕跡が残されている。

肉体の死後よりももっと後に人は亡くなる、つまり彼らからの幻聴が聞こえなくなるのが、彼らにとっての「死」であったようです。

仏教の49日の概念に似てますね。

そして死者が「神々」の起源であり、古代人は死者が神になると信じていた。

(この辺は古神道にも通ずるものが。祖霊を神として祀る。)

ギリシャのヘシオドスやプラトンも、同様に死者が守護神となると信じていた。

 

・話す偶像

古代原始文明の特徴は、膨大な数の人型の偶像。

メキシコの古代文明の偶像たち。

 

 

 

 

こういった偶像の中に、メソポタミア文明の「目の偶像」があります。

 

 

ジェインズは、これらの偶像は二分心の幻聴を促す力を持っていたのではないかと推察。

シュメールの偶像は目がありえないくらい大きいが、台座にそれらが神であったことが刻まれている。

 

 

メソポタミアの文献には、これらの偶像が幻覚幻聴をもたらしたことが記載されている。

旧約聖書にも、「テラフィム」という種類の偶像が話した、つまり幻聴をもたらした記述がある。

エゼキエル書にはバビロンの王が偶像に教えをこう描写がある。

また、インカ帝国を征服したスペイン人の報告によれば、西インド諸島では人々が偶像から教えを請うていた報告がなされています。

 

以上です。

検証とはいえ確証ではないので、全て推察の域を出ていないのですが、参考になります。

 

こうして神政政治の古代文明を見てみると、幻聴が聞けるか聞けないか、が身分を分けたことがうかがい知れます。

つまり今で言うところの霊能力があるかないかで身分が決まっていたと。

現代になっても、幻覚幻聴を解釈する人、つまり霊能者を、そのような能力がないとされる人々が崇めるのも、古代文明に理由があったのだということが分かりますね。

しかし後世になり、霊能力よりも、武力と財力が身分を分けるようになっていったのですね。

 

また、二分心の観点で改めてシュメールの最終予言を考えるのも面白いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

また、西洋では悪魔崇拝とされる偶像崇拝ですが、西洋では偶像に霊を降臨・憑依させます。

ネイティブ系の人々が、偶像に何か降ろしていたのかは謎なのですが、西洋ではこのようなオカルト手順を踏むために、「偶像崇拝=悪魔崇拝」という思考になるのです。

 

 

右脳のスペシャリスト、ネドじゅんさん。

そしてネドじゅんさんを、論理的に紐解く、月刊ムーの三上編集長。

三上編集長は、ビールを飲むとトイレが異様に近くなる、という特徴がありますwwwww

文字に落とし込まないので、是非ご覧になってみてください。

 

 

 

ネドじゅんさんが動画で語っている「右に行け」「左に行け」の声がまさに、ジェインズのいうところの「二分心」の「意思は神経系における命令という性質を持つ声して現れた」であると思いました。

先祖返りしたネドじゅんさん。

これを魂の声というなら、そうなのでしょう。

 

 

 

先週書けなかった鬱憤を晴らすような長文。

読んでいただきありがとうございました。

仕事に戻りますw