ストーブリーグが開幕した。
プロ野球選手の多くは,
「40歳まで現役でいられたら……」
という思いを胸に、毎年契約の更改を行うらしい。
が、チャットレディは、なかなかどうして。
この仕事に、「現役引退」の文字は、
あまり似つかわしくない。
20~30歳代が中心だとはいえ、
40歳代のチャトレさんを見つけると、
エールを送りたくなる。
ましてや、「アダOK」という美貌の持ち主であれば、
なおさらである。
3月のある日。
プロフィールには「43歳」とある熟女の「ゆう子」に
ご挨拶のメールを送信してみた。
翌日になって、「ゆう子」から返事が届いていた。
――いっぱい・・口説いて下さい
その言葉に惹かれてインしてみると、
彼女も偶然、待機中だったので、
早速、意気投合することになった。
43歳というのは、本当らしい。
ご家族は、旦那さんに息子さん。
四十路の夫婦生活に興味があったので、
ちょっと伺ってみたくなった。
「全然かまってくれないの……。」
「じゃ、いま一番何をしたい?」
「キス キスしたい。」
「うん、わかった。なら、キスしよっ。」
すると、彼女は早くも目をつむっている。
「どこにしてほしい?」
「まず、ほっぺたがいいな。」
軽く頬い口づけをしてみた。
「次は?」
「首筋、お願い。」
ゆう子は上向き加減になって、首筋を顕わに示した。
まるで、背の高い男性に唇を差し出すかのように。
よほど、気持ちよかったらしい。
それまで眠そうだった目元が、一気に開花してきた。
チャットとはいえ、
前戯が必修科目であることを、噛みしめた瞬間でもある。
次回 へ続く