時々、ワタシは職場で「試食のおばちゃん」になる。
最近は頻度が少ないが、クリスマス前は連日試食のおばちゃんであった。
レジの時とも違う、フロアーにいる時ともこれまた違う人間観察ができるので、
それはそれで興味深い。
まず思ったのは、オトコ・オンナ・若い・老いてる・に関係なく図々しいひとはとことん図々しいと
いうこと。
あと、人間、人の目がある時とない時では、その行動に極端なほど違いがあるということ。
クリスマス前の試食品は、連日みんなが好きな、クッキーだったりチョコレートだったりと、
こちらから声をかけなくても、みんな試食カウンターに引き寄せられるかのように近づいてきた。
目が合うと、視線を避けるどころかニコッと笑顔までもらえる。
でも、そこにダークチョコレートしか試食の品がないと知ったら、血相が変わって、
「ワタシ、ダークチョコレートは嫌いなの。ミルクチョコレートはないの?」と要求する。
「すいません、もうありません。」と言うと、あからさまに不機嫌な顔をして離れていったり。
ある時は、ものの30秒、試食カウンターを離れなくてはいけなかった時のこと。
文字通り30秒離れて戻ってきたら、山盛りあった試食品がすべて見事に食べられていたこと
があった。
試食のおばちゃんがそこにいたら、1分どころか20分経ってもまだまだ残っている試食品。
そこに誰もいないと知ると、人間は「おっ!」と思って、近づいていって、ガツガツ食べてしまう。
ある時は、そこに試食のおばちゃんがいても、平気で3~4個試食の品を鷲づかみ。
挙句の果てには、再び戻ってきて同じ数量をこれまた鷲づかみ。
そして、ワタシが何回も遭遇した奇妙なセリフ。
ちびっ子もじーちゃんばーちゃんも、言ったこのせりふ。
「(主人・妻・妹・姉・弟・兄・などなど)の分ももらっていい?」
ある日はばーちゃんが1人立ち寄り、試食する。そして、「主人が車で待ってるので、主人の分も
もらっていい?」といって、2~3個、チョコをもらっていく。
ある時は、わたしの息子と同じくらいの歳の子が
「弟又は妹の分ももらっていい?」と言って、これまた3~4個チョコをもらっていく。
もちろん建前上「オフコ~ス!」と言うのだが、これってgenuine(本当)なんだろうか・・・・、とワタシは
いつも疑問に思っていた。
本音としては、なんて思いやりのある人たちなの。この場にいない人の分までもらって、その人にも
味わわせてあげないなんて、なんて素敵な考え、と思いたい。
んだが、果たしてそうなんだろうか?
みなさんそう思うんですか?
というのも、わたしが普通に買い物していて、試食おばはんがチョコをオファーしているとしよう。
そこに立ち寄って、おいしそうなチョコを試食して、その時に私の脳みそで
「車で待ってる相方にもこのおいしいチョコをあげたいわ」とか
「息子の分までもらっておかなきゃ。」と思うだろうか?
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答えはもちろん「ノーーーーー!」なのだ。
そんなこと、ちっとも思わない。
これって、ワタシが思いやりのない人間ってこと?
それとも、果たしてこれらの人たちが、言い訳をしているのか、それとも本気でそう言っているのかは
知る余地はないのだが、ワタシは絶対そんなことを試食のおばちゃんに言わない自信がある、ので
そこら辺は非常に興味深いなぁ・・・と思いながら過ごす、人類学な試食コーナーでの時間。
ある時は子供連れのお母さんに、「ビスケットいかがですか~?」とにこやかに言ったら、
すごい険しい様相で「グルテンフリー????」って言われ
「へ?そーりー?」って言ったら、
もっと険しい顔で
「グルテンフリーかってきいてんのよ!!」って、攻められたり。
こわいっちゅうねん!
イージーイージー、プリーズ・・・・カモーン・・・
試食のおばはんもラクではありませぬ・・・・。



