近頃近所で子牛の脱走が

目撃されている件。

 

我が家は公道から

離れているため

そんな愉快な光景を

目撃できずに

とても残念に

思っておりましたら

隣人の一人がご自宅の

防犯カメラに映っていた

牛の映像を送ってくれまして。

 

「うわあ!ありがとう!

私これ、見たかったんです!

先日も『牛が出た』という声を

耳にするなり道に

飛び出したんですけど

家から道まで距離があるせいか

私が現場にたどり着いた時は

もう牛はいなくなっていました」

・・・みたいなことを

お礼メールとして送信した、と

夫(英国人)に伝えたところ

「うーん、それは・・・」

 

「えっ、私の英語、

おかしかったか」

 

「英語じゃなくて、その文面だと

君、牛の脱走をものすごく

見たがっているみたいでしょう」

 

「うん、だってものすごく

見てみたいもの、

牛三頭の公道パレード」

 

「そういうのって、ほら、

救急車を見ると追いかける人、

みたいな印象じゃありませんか?

『Ambulance Chaser

(救急車を追いかける人)』って

言うじゃないですか」

 

「そんな単語は知らなかったが、

君が言わんとするところはわかる」

 

「その隣人、

医療関係者じゃないですか。

救急車を追いかける人には

実際に迷惑をこうむって来たと

思うんですよ。だから君が

そういう資質をあらわに

しちゃったのはどうかな、と」

 

なるほど、それは確かに、と

思っておりましたら

私の携帯に件の隣人から

返事が届きまして

「大丈夫よNorizo、それは

家から公道までの

距離の問題じゃないわ!

私の家は公道に面していて

防犯カメラで牛の姿を

捉えられたくらいだけど、

私もここまで牛の姿を

直接見るのには

失敗しているの!次回は

お互い頑張りましょうね!」

 

「夫よ、問題なかったようだ、

どうも私と隣人は

牛の脱走に関しては

同じ気質を有しているようだ」

 

 

ところで『Ambulance 

Chaser』という言葉の意味を

辞書で確認しましたところ、

これは『救急車の後を追う人』の

意味からさらに一歩進んで

『救急車の後を追って

飯の種を探す弁護士・

ジャーナリスト』みたいな人を

指す様子であります。

 

つまり悪徳弁護士・

悪徳ジャーナリスト。

 

気をつけたいところです。

 

 

脱走牛を

見てみたいアナタも

そういうのに

あまり興味はないあなたも

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