我が家の鶏劇場ですが、

主舞台となるわが前庭に

ウェルサマー雄鶏君

現在無事入り込んでいます。

 

 

一時はその精神的外傷

(流刑に処された

コッパー雄鶏兄弟

虐げられていたこと)から

彼にとって前庭は悪夢の場で

もう二度と足を踏み入れては

くれないのではないか、と

心配していたのですが、

雌鶏たちに誘われる形で

気が付けばスノードロップの

白い絨毯の上を

ちょこちょこ歩いていました。

 

雌鶏たちとの関係も良好。

 

特に私を喜ばせているのは

このウェルサマー新王が

4羽の雌鶏の中でも

一番最年長の

クリームレグバー種の貴婦人

(通称『青たまご姉』)を

もっとも寵愛している

様子であることで、

鶏の社会に人間の物差しを

持ち込み過ぎるのもアレですが、

彼女の妹雌鶏はやはり例の

コッパー兄弟に暴行を受け

命を落としておりますので

なんというか仇を

同じくする者同士の

連帯というか・・・

 

 

お互い苦難の時を乗り越え

やっと幸せになれて

よかったねというか・・・

 

青たまご夫人はこれまで

他の若輩ニワトリたちに対し

ちょっと冷たい面が

あったんですが

なんか最近そういう

トゲトゲした性格が

消えた感じもあり、

まああれだけ熱烈に

若雄鶏に求愛されたらなあ、

そりゃ世界に対して

優しくもなるよなあ、みたいな。

 

ウェルサマー新王はまだ

君主の義務である

『雌鶏各位への騎乗』に

慣れていらっしゃらないご様子で、

お嬢様たちの背中に乗っかっても

バランスを取るのに苦慮されて

翼を大きく広げてそれを交互に

上下させ、まるで

綱渡り芸人状態で

事に及ばれるのですが

・・・雌鶏たちがまたそれを

明らかに嫌がっていないという・・・

 

新王陛下、小柄で軽量で

いらっしゃいますからね。

 

これはもしや

ルイはルイでも14世、な

展開、ありえますかね。

 

太陽王ならぬ太陽雄鶏。

 

ウェルサマー君には

その潜在能力があると

私は信じたいところです。

 

 

鶏社会って本当に時々

人間社会と似ている時があって

雌鶏たちが庭でそれぞれ

地面を蹴って虫を探して

時間を過ごしているところに

ウェルサマー雄鶏が

近づいてくると

するじゃないですか

 

雌鶏たちは雄鶏の

尾羽を揺らしながらの登場に

絶対気が付いているのに

『気が付いていないない

フリ』をするんです

 

あえてそっちに

顔を向けない・目を向けない、

地面を蹴ることに

集中している風を装いつつ

意識は雄鶏に向かっている

 

・・・これは手管?

 

観ていて本当に面白い、が、

私だって他にすることはあるんだ

 

我が家の時間泥棒、それは

晴れた日の前庭雌鶏

 

楽しくてすみません

 

ウェルサマー新王と

その一族の繁栄を願って

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