我が家の屋根裏には

ハチの巣がございます。

 

いわゆる『wasp』と呼ばれる

蜂なのですが、結局この蜂の

正しい和名って何なんでしょう?

 

 

春から夏にかけ繁栄した

蜂たちは今が別れの時、

次世代女王蜂である雌蜂と

補佐役の雄蜂たちが

新たなる王国を

来春より築くべく

我が家から外の世界に

向かって飛び立っていく。

 

・・・問題は毎年

多数の女王蜂と雄蜂が

方向音痴であることで・・・

 

我が家の屋根には

穴が開いているんですが

(さらっとすごいことを書く)

そこからブンブン空を目指して

飛んでいけばいいものを、

何匹かは、いえ、何十匹かは、

いや正確にはたぶん百匹以上が

屋根裏から上ではなく下に向かい

我が家の二階の

寝室に入り込み大騒ぎ。

 

例年9月中旬が

こうしたお祭りの最盛期で、

その頃は毎朝起きると

1階のあちこちにも

迷子蜂がフラフラしております。

 

それでもなんのかんので

私も夫(英国人)も

愛犬(アーシー)も

蜂に刺されることはなく

ここまで共存してきたのですが。

 

今回、9月も下旬となり、

わが夫が痛い目を見ました。

 

洗って干し終わって

たたんでおいた作業着の中に

迷子蜂が潜り込んだらしく

チクチクチクっと太腿を3回。

 

それなりに痛かったそうです。

 

「NHS(英国保健サービス)によれば

重篤なアレルギー反応が出ない限りは

それほど心配しなくていいそうです」

 

「重篤なアレルギー反応って何だ」

 

「呼吸が出来なくなる、みたいな」

 

なるほど。

 

そんなわけで現在夫は

片方の太腿が素敵に腫れあがり

・・・赤くなり、熱を持ち、

「熱が出るってことはエネルギーを

消費しているってことですから

僕、もしかして痩せちゃいますかね」

 

「何を言っているんだ君は」

 

「今回の経験で僕は太った人の

気持ちがわかったんです。

ほら、太腿の横に余計なお肉が

突然ついたような状態でしょう?

一歩歩くたびに足のお肉が

ブルブル震えるような人、

時々見かけるじゃないですか。

あれ、どんな気持ちなんだろうって

ずっと謎だったんです。あれは

こういう気持ちだったんですよ」

 

「どういう気持ちなんだ」

 

「一歩歩くたびに腿の横で

余計なお肉がプルプルします」

 

「そのまんまじゃないか」

 

なおNHSは対処薬として

抗ヒスタミン剤を推薦。

 

家の救急箱にあったのですが

使用期限が2005年。

 

・・・近々薬箱の

整理整頓も行いたいと思います。

 

 

夫を刺したのは雄蜂で

「雌蜂じゃなくてよかったです。

たぶん雌蜂のほうが痛いので」

 

 

新天地を目指す蜂に

感情移入したいあなたも

太腿横に蓄えられた

お肉の気持ちがわかるアナタも

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