英国では保守党の

党首選挙が始まっております。

 

この頃しみじみ思うんですが

民主的な手続きに基づいて

自らの代表を選べる

仕組みというのは大切ですよね。

 

勿論そこに不正が入る余地が

まったくないわけではないし、

自分の望まない結果が生じる

可能性だってあるわけですけど、

でも集団・組織がそうした制度を

維持できている、というのは

大事なことだと思います。

 

・・・以上が本日の

建前と申しますか前振りです。

 

 

英国保守党党首選、

候補者は8名なんですけど

近頃の政治家は

選挙活動の一環として

『ビデオ・メッセージ』を

世に打ち出すみたいなんです。

 

それはいいんですけど、

そのメッセージ動画の

編集というか演出が・・・

 

なんかどなた様も

あんまりにもあんまりで・・・

 

格好良く尖らせすぎても

有権者の反発を招く、という

判断なんでしょうけど

何ていうのかしら、日本の

民放テレビ局が賞狙いで

格調高い番組作りを

目指しました、みたいな

出来上がりにどうしても

なってしまっているというか・・・

 

約3分間のうち

候補者本人の声が聞こえるのは

後半15秒だけで

あとはホルストの

『木星』に合わせて素敵な

『美しい英国』の風景と

ナレーションが流れるとか

 

 

 

 

「・・・すまん、私は

このセンスには迎合できない。

こんなビデオ、むしろ

支持率を落とす気がする。

広報は何故これに

ゴーサインを出したんだ、

英国の保守党党首選なんだから

関係者は皆保守的なはずだろう」

 

鳥肌の立った前腕を撫でながら

ぶつぶつ言う私に夫(英国人)は

「僕も実は君に同感ですけど、

でもね、一部の有権者にはこれ、

きっと効果があるんですよ」

 

「・・・英国の有権者は

こういうビデオを見て

『ヤダ、クール、この人を

首相に』とか思っちゃうのか?

私の感覚ではこういう

ビデオを作っちゃう時点で

その人はもうクールの

範疇から疎外されるぞ?」

 

「それはね、僕たちだから

そう思うんです。若い世代

また違った受け止め方を

するんですよ。たぶん」

 

成程、そう来たか・・・!

 

・・・日本も数年のうちに

国政選挙に立候補する人たちが

我先にyoutubeに

メッセージ動画を

BGM付きであげる時代が

来るんでしょうね・・・

 

そこからさらに一歩進んで

替え歌に合わせてダンサーが

歌って踊る選挙戦が韓国から

輸入されちゃったらどうしよう・・・

 

政治に歌舞音曲を求めない

古い人間ですみません。

 

なお上にリンクを貼った

ペニー・モーダント候補の

動画に比べたら

リシ・スーナク候補の動画は

本人がカメラ目線で

話をしようとしている分

まだ私のセンス的には

『マシ』なんですが

(どうですこの上から目線)

夫はどちらかといえば

こっちの動画のほうに

鳥肌が立ったそうです。

 

 

 

 

「リシ議員がどうこうじゃなく

あくまで動画の話ですけどね。

こっちの音楽のほうが

僕にはちょっと・・・」

 

ちなみにこうしたメッセージ動画を

作っていない候補者もいます。

 

私はそっちのほうがいいと

強く思うんですがどうですかね。

 

 

しかし英国次期首相、

誰になるんでしょうね

 

だってボリスの

ジョンソン首相の後釜ですよ

 

最終的な結果が出るのは

9月5日の見通しです

 

保守党の皆様には

熱い夏になりそうですね

 

・・・私は今日も

フリースを着ています

 

夏でも冬でも

適正温度ってものが

ありますよね

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