我が家の大犬アーシーが

現在4歳の

分別盛りであるためか

私はすっかり忘れていました、

たとえ成長の暁には

驚異の知性を誇るであろう

盲導犬候補生といえども

仔犬の時は・・・

 

アレであるということを・・・!

 

 

私の目にはこう見える:

 

 

現在一時預かり中の

月齢4か月の候補生ちゃん、

玄関わきに

揃えておいた靴ですとか

屑籠の中の紙屑ですとかを

気が付けば齧っている。

 

まあそれは仔犬だから仕方ない、

ここはむしろ指導の機会、と

靴なら靴、紙屑なら紙屑を

犬の口から取り上げて

「駄目。よくない」と犬に告げる。

 

これで犬は人間との生活において

『してはいけないこと』を学び

名犬に近づいていく・・・という

理論自体は間違っていないのです

問題は仔犬というものは

1度や2度「駄目」と言われて

すんなり納得するような

単純な頭は

していないんですよ・・・!

 

 

靴を齧って「駄目」と言われたら

とりあえずその動作は止める、

でも待てよ、「駄目」だったのは

自分の靴紐部分の齧り方が

間違っていたのではなかろうか?

 

涎まみれにして

柔らかく噛むのではなく

紐をくわえて勢いよく振り回して

もっと攻撃的に噛めば

「駄目」とは言われなくて

済むのではなかろうか?

 

この仮説を裏付けるには

実践あるのみ、で部屋の真ん中で

私の大事な運動靴をぶん回し

「駄目!」

 

 

・・・なるほど、

齧り方の問題ではない、

ではこれは齧る場所の

問題ではないだろうか?

 

部屋の中央ではなく

隅のほうでガジガジやっていれば

怒られないのではないだろうか?

 

・・・これが靴で、紙屑で、

ペンで、本で、延々と続く・・・!

 

そうだよ、家に仔犬がいる場合、

仔犬の口が届く位置には

『齧られたら困るもの』は

置いてはいけなかったんだよ・・・!

 

 

こう考えるとわが大犬アーシーは

本当に素晴らしく育ったものです、

だってアーシー(4歳)はもう

靴も齧らないし屑籠も漁らないし

コーヒーテーブルの上に

載せてある雑誌や本には

ちょっかいを出さないし・・・

 

 

仔犬は非常に可愛いけれども

生活を共にすると疲弊する。

 

忘れておりました。

 

 

ある時ぱたっとそういう

『しちゃ駄目なこと』を

止めるんですよね、犬って

 

盲導犬育成ってそう考えると

犬との生活の基盤づくりの

一番大変なところを引き受けて

『とるとこなしの大名犬』に

なった犬を他の人に渡すという

・・・すごいな本当・・・

 

仔犬の破壊力が懐かしいあなたも

現在格闘中のアナタも

・・・嘘嘘!わんこちゃんの

小さい時は可愛いだけでしょ?とか

ふざけたことをぬかしたい貴様も

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