下手の横好き、

年寄りの冷や水と

自嘲しつつも

今日もこっそり鍵盤に向かう

全国のピアノ弾き

(腕前:下)の皆様、こんにちは。

 

いや、『腕前:下』は

言い過ぎかもしれませんけどさ、

でも何、絶対に『上』ではない、

『中』というのも

本来の中級者である方々

申し訳ない、という・・・ね・・・

 

 

なおこんなことを書いております

私の現時点でのピアノ能力は

「ツェルニー、

難しいよね(笑顔)」

「『仔犬のワルツ』、

弾けないよね(真顔)」

そういうレベルでございます。

 

 

 

 

 

ちなみに現在楽譜は

『勘で読んでいる』有様で、

だって音楽理論を復習するの、

面倒くさいんだもん!

 

(全世界のピアノ教師から

旧型メトロノームを

投げつけられるであろう暴言)

 

 

 

 

まあある程度は読めている

・・・と思うんですけど・・・

ほら、子供の頃に

習っていたぶんの貯金で・・・

 

で、こんな程度の

ピアノ弾き(ヘボ)が

ドビュッシー作曲『月の光』に

挑戦するとどうなるか。

 

 

 

 

まずそもそもの演奏目標が

『全曲、通しで弾く』ではまったくない。

 

 

あの冒頭の超有名な部分さえ

それっぽく鍵盤を

押さえられればいいや、みたいな。

 

・・・ごめんなさい、Norizoさんが

何を言っているのかちょっと

わからないです、という

そこの貴様!さては上級者だな!

さっさと自分の

楽譜と鍵盤の前に帰れ!

 

 

・・・熱くなってすみません、

まあそれで冒頭部分の音を

えっちらおっちら鍵盤で拾うでしょ?

 

ここがドビュッシーの

怖さだと思うんですけど、

ヨタヨタと頼りなく旋律を追う

そのおぼつかなさがこの曲の場合

特に問題にならないんです・・・!

 

我々ヘボはどうしたって

最初はものすごく

テンポを落として譜読みを

するじゃないですか?

 

「ああ・・・その遅いテンポも

アリ・・・だよね・・・」みたいな

誤魔化しが効く・・・

 

ような気がする・・・

 

少なくとも自分に

そんな嘘はつける・・・!

 

 

で、そんな感じで無事に(?)

冒頭部分を弾き終えますと

よし!この楽譜はこれで終了!と

持てる諦めの良さをすべて

発揮したくなるわけですが

・・・待てよ、次の

部分(9小節目)も

これはある意味冒頭部分の

繰り返し・・・もしや弾けるか・・・?

 

それでまあ弾けちゃうんですよ。

 

ヨロヨロボロボロではありますけど。

 

その次に来るのが和音の

連続なんですが(15小節)、

ここで突然難易度が

上がる実感もあるんですが、

でもですね、ここもですね、

恐ろしいことになんとか、

なんとか音を正しく

押さえることは可能なんです。

 

むしろ「あれ、耳で聞いて

思っていたほど難しくないかも」

みたいな部分なんです、ここは。

 

しかもなんだか・・・

 

自分の思う以上、実力以上に

劇的な音が出てきてくれる・・・!

 

恐るべしドビュッシー・・・!

 

 

で、そこを抜けるとやって来るのが

『デーデーデーデーデー・

デデデデデッデッデン』(19小節)、

ここらへんでまあ無事に一度

「はい、止め止め止め、

もうこれ以上は素人には無理!

何事も高望みというのは良くない!

分相応に生きて行こうぜ!」

みたいな気持ちになるんですが

でもさー、ここさー、音として

物凄くカッコイイ盛り上がり

見せる箇所なんですよ。

 

だからつい・・・

 

頑張っちゃうの・・・

 

ヘボはヘボなりに・・・

 

で、その頑張りへの

ご褒美としてのアルペジオ4連発。

 

もうね、ここね、思わず素直に

「ひえー、キレイー!」って

声が出ちゃう音の作りですから。

 

本当、キレイですから!

 

私、思わず、ドビュッシーに

求婚したい気持ちになりましたもの!

 

で、ここまでゆっくりゆっくり

弾いてくると割と時間もかかりますし

「もうここまで弾ければ十分じゃない?」

という気持ちには当然なるんです。

 

でもこの次に控えているのが

私が勝手に

『月に雲がかかる場面』と

呼んでいる箇所で、

何て言うんですか、それまで

満月が煌々と輝いていた夜空に

突然風が吹き始め

雲が出てくる感じの・・・

 

一気に曲調が変わって

これが弾けたら

自分自身を

見直しちゃう、みたいな・・・

 

えー、どうしよう、

もう少し進めちゃいます?

 

でも諦めるなら今が

一番いい区切りどころよ?

 

まあちょっと試すだけなら・・・

 

 

皆さんお分かりですね、これは

何とかホイホイに迷い込む

某害虫の心理と同じ・・・!

 

 

 

 

そして私は見事に

ドビュッシーおじさんに

ホイホイと呼びこまれて

しまったのです・・・!

 

続く。

 

 

本日も『犬と雪』画像と

ともにお送りしました

 

今日の本文で触れた部分

(楽曲全体の3分の1くらい)は

だいたいここらへんです

 

 

(最後のアルペジオに

アレンジが入っています)

 

・・・何だろう、

象にピアノを弾く・・・というか

象にピアノを聞いてもらうって

憧れますよね・・・すごく・・・

 

(わが大犬アーシーは

ピアノにあまり興味がない様子)

 

Norizoさんのピアノ腕前の

低さに共感を感じるアナタも

予想以上のヘボさに正直

言葉を失くしているあなたも

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