本日から3日にわたり

お届けするお話は我ながら

『四十路中年、

犬の躾のストレスで

ちょっと、いや、かなり

変な方向に進んでいるかも』

みたいな内容でございますため

皆様生ぬるい眼差しで

お付き合いくださいませ

 

 

犬の態度はともかく

庭は現在お花がきれいですよ

 

 

我が家から車で

少し行ったところにある

アジア系食材点は

店主とおぼしき女性の態度が

非友好的であることで有名です。

 

私はただ

納豆を買いたいだけなのに

お店に入ると何故か睨まれる、

ため息をつかれる、

舌打ちをされる、

お釣りは投げられる。

 

半分怖いもの見たさ、

みたいな気持ちで

その後もちょくちょくお店を

覗きに行っていた私ですが

(Norizoさんの主成分は

野次馬根性で出来ています)、

店主さんの態度はまあ

他のお客にも基本は

あんな感じみたいです、どうも。

 

英語が苦手だから結果的に

ぶっきらぼうな感じに

なっちゃうのかな、と

好意的な解釈を

試みたこともあったのですが

どうも中国語を話せるお客には

さらに態度がその・・・

剣呑・・・いや、ほとんど

攻撃的・・・みたいな・・・?

 

(一部ではこのお店

『怖いおばちゃんの店』で

通っているという噂です)

 

レジの後ろで

大声で長電話をしていたり

ものすごく匂いの強い

店屋物を食べていたり、

あ、一度その店屋物が

近所の中華料理店から

『配達』された場面に

出くわしたことがあったんですが

配達係の娘さんをこの女性が

もう怒鳴る怒鳴る。

 

怒鳴るといえば

去年の夏くらいでしょうか、

店主の態度がこんななのに

お店のほうは軌道に乗ったのか

お店の『お手伝い』みたいな感じで

若い、そうですね、20歳に

なったかならないか、くらいでしょうか、

それくらいのやはり中華系の

男の子が一人

雇われるようになった様子で。

 

それはいいんですけど

店主の女性(中年)が

この男の子のことを

もう何でしょう、『犬のように』を

通り越して、ほとんど

『家畜のように』扱うんですよ。

 

指示は常に怒鳴り声、

男の子が何を言っても

何を尋ねても返答はいつも

顔をしかめて

「ああー?」みたいな・・・

 

男の子も男の子で

この店主女性に何か弱みでも

握られているのか、

というくらいに常に気弱で、

ちょっと高めな背を

いつも丸めるようにして

か細い声で店主のご機嫌を

損ねないようにびくびくしながら

「ハイ、ハイ(小声)」みたいな。

 

私が納豆を買いにお店に行くと、

棚の整理をしていた男の子が

虐げられた子犬のような

怖気づいてはいるけれども

それでも人に対する信頼は

失っていません、みたいな目つきで

「いらっしゃいませ(細声)」

 

「納豆ありますか?」

 

「あ、納豆ですか、今調べて・・・」

 

するとレジのほうから

勢いよく飛んでくる罵声。

 

中国語なので内容は

よくわからないのですがたぶん

「余計なことしなくていいよ!

棚の整理を先に済ませな!」

みたいなことなのではないかと。

 

びくっと動きを止めて

足元を見つめてしまった男の子に

「大丈夫大丈夫、納豆は

自分で探すから大丈夫」

 

「・・・すみません(涙声)」

 

これ、労働局か何かに

密告を入れるべき事態なのかしら、

でも男の子は

ビクビクしてはいるけれど

血色は良いし、

ゴハンあるいはお金は

しっかり貰えているということよね、

でもまあ良き市民として

一応今後もこのお店の動向には

気を付けておこう

(ゲスな覗き趣味を糊塗する

美しい煙幕、わかりますね)、と

そんなことを

思っていたのでございますが。

 

この冬。

 

前置きとして、このお店の女性店主は

(まあその、私も他の方の容姿に

あれこれ口を出せるような風采の

人間ではない訳でございますが)

一言で形容すると『昔の香港映画に

出てくる怒りんぼおばちゃん』みたいな

ファッションを好む方でして、つまり

ノーメイクすっぴん(眉も整えていない)、

髪はひっつめ(後れ毛多数)、

体型太目(すみません)、そこにいつも

黒のTシャツと黒のトレパン、もしくは

短パンをはいて、足元は運動靴

(『スポーツシューズ』感のない運動靴、

といえばおわかりいただけますか)。

 

その日も納豆を求めて

お店に足を踏み入れた私に

おばちゃんは積み重ねられた

段ボールの向こうから軽い一睨み。

 

まあこれがこの人の

挨拶代わりだからな、と

「おはよーございまーす。

今日も納豆を探しに来ました」

 

「・・・ふんっ」

 

その鼻息をこちらの脳内で

「おはようございます、

いらっしゃいませ、

毎度ありがとうございます」

と楽観的に変換しつつ

冷凍庫の中から納豆を取出し

レジのところに持って行くと。

 

おばちゃんはいつものように

ノーメイク・ひっつめ髪・

黒の上下・運動靴、そこまでは

いい、そこまでは問題ない、

しかしこの日のおばちゃんは

何故かその上、腰回りに

ピンクのチュチュスカート

巻きつけていたのです。

 

 

 

 

その瞬間、

私の脳内のビートたけしが

「ババア、どうした」

と真顔で呟いたのでございます。

 

続く。

 

 

ご存知のように

『ババア』なんて単語は

私の日常使用語彙に

含まれていないんですよ

 

でもそんな言葉が

咄嗟に漏れ出るほどに

あの光景の

衝撃は強かったのです

 

中華食材の香りの立ちこめる

狭く薄暗い整理の

行き届いていない店内、

そこにいる不機嫌そうな

黒づくめの太目の中年女性、

そこにチュチュスカート

 

しかもピンク

 

なのにお釣りは投げてくる

 

・・・そのお店、癖になりそう

と思ってしまった人は私と同類

 

そうか・・・同類か・・・と

肩を落としてしまっているあなたも

セーフ!異類だ!と

胸をなでおろしてしまったあなたも

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