わが義弟その３の飼い犬
美人スパニエル嬢との再会に
興奮することこの上なしの
我が家の盲導犬
候補生アーシー（仮名）。
築年数数百年のボロ家とはいえ
何かの拍子に
倒れてしまっては嫌なので
２匹のことはなるべく
外で遊ばせていたのですが、
そうですね、１時間も外で
全力疾走鬼ごっこをさせたら
スパニエル嬢もアーシーも
妙に私の脚に突撃を
仕掛けるようになりまして。
・・・これはあれか、
外遊びをしていた幼児が
『転びだしたら帰り時』みたいな・・・？
最初のうちは私の脚の
すれすれを走り抜けて
遊んでいたのが
どうもそこのところの加減が
出来なくなっていた様子で、
これはそろそろ危ない、と
家に入ったら今度は室内で
レスリングが続くという
・・・そうだね、スプリントに使う筋肉と
お相撲に使う筋肉は異なるものね！
それにしても君たちのその
心肺機能の逞しさは何なんだ！
そんなわけで駆け足では
スパニエル嬢に完敗する
われらがアーシーですが、
力比べでは今回
なかなかの進歩を見せました。
進歩というか、うちの大犬ったら
このたびやっと自分の体の
大きさに気が付いたらしく、
見ているとじわじわと
相手を壁際に追い詰めて
その上に覆いかぶさるようにして
相手の動きを封じた上での
怒涛のナメナメ攻撃だ！
相手が猫だったら
物凄い勢いで鼻に爪を
立てられること
間違いなしのこの所業、
しかし犬同士だとこれが
純粋な好意の表現に
繋がるんだから驚きです。
まあちょっとスパニエル嬢は
潰れかけていましたけれども・・・
でも尻尾はずっと揺れていたので
彼女にとってもあれはあれで
楽しい経験だったのかしら・・・
なお図に乗ったアーシーはこの後
仰向けに引っくり返ったスパニエル嬢の
後ろ脚の太腿や前足の付け根、
そして首などをゆっくりジワジワ
口に咥えさせてもらっていて
・・・よかったな、君、それをずっと
本当は猫たちにやりたくて
たまらなかったんだよな！
でも、うん、猫にしたらそれは
絶対的ＮＧ行為だと思う！
犬たちは楽しそうでした。
遊ぶ犬を見るのが
お好きなあなたも
あれは見ているだけで
息切れしてくるので、と
苦手なあなたも
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