というわけでこの週末の英国は

ハリー王子の結婚式の話題で

持ちきりであったわけですが

 

 

 

 

今回のロイヤル・ウェディングについて

わが夫(英国人)に感想を求めたところ

「大成功です」

 

「えーと、それはつまり王子にとって?

メーガンさんにとって?それとも

王室にとって、みたいな意味?」

 

「英国経済にとって、です。

もうこれは素晴らしい景気効果ですよね」

 

「・・・そういう視点はだな、

挙式から2週間くらい経ってから

どこかの銀行のエコノミストだの

経済コラムニストだのが

したり顔で指摘してくれるんで

構わない点なんだけどな、私としては」

 

「だって土曜日(挙式日)だけを考えても

どれだけのシャンパンがあのふたりのために

英国全土で消費されたと思うんです?

お酒を飲まない人はケーキを食べたでしょ?

あ、お酒を飲む人も後から

ケーキを食べたとは思いますけど」

 

まあ慶事と申しますものは

そういうものでございますからね。

 

日本でもロイヤル・ウェディング見たさに

カラーテレビが爆発的に普及した

過去というか歴史がございますものね。

 

「景気効果はわかったからな、

何か他に感想はないか。

そのたとえば王室について、とか」

 

「ああ、ありますあります」

 

「よし聞こう、何だ」

 

「うちの王室のPR担当って

かなり凄腕だと思いませんか?

女王陛下の在位60周年にせよ

ウィリアム王子の結婚式にせよ近年

国をあげての王室関連行事があるたびに

王室のイメージは向上していますよね」

 

本当にねえ、どこの広告代理店が

一枚噛んでいるのかしらねえ!

 

WPP(英国の広告代理店、世界最大手)は

最近資金流用疑惑でCEOが辞任して

本業への差しさわりが

懸念されていたと思うのですけど!

 

わが夫は保守的で親王室派であるのに

やはり根がひねていると申しますか、

しかしこんなことを書いている私も

今回の祝典を受けての感想が

「これで英国は『わが国は人種差別とか

是としない国ですよ?当たり前でしょ?』と

胸を張って堂々と世界に

宣言できるようになったよなあ」で、

結局のところ我々は

破れ鍋に綴蓋夫婦なのであろうか・・・

 

いやでも本当これはそうだと思うんですよ。

 

白人じゃない?だから何?

逮捕歴のある身内がいる?それで?

そういうのって自分では変えられない、

選べない事でしょ?そういうことで

人を差別するのは『いけないこと』でしょ?

という現代の倫理基準をこの上なく

美しい形で力強く示したこの実行力。

 

でもですね、やはり私や夫の

物の観方はちょっと気取り過ぎているのかと。

 

結婚式翌日の日曜日、

私と夫は記念に新聞を買おうと

スーパーに車を出したのですが

そこの新聞売り場ではもう

『テレグラフ』が売り切れていて、

しかしそこで閃きを得た夫の案で

我々はガソリンスタンドに移動し

そこの売店でお目当ての『テレグラフ』を発見、

「それその『テレグラフ』をください!

わっ!ここでも最後の1部じゃないですか!

よかった間に合って!」

 

売り場のおばさまはにやりと笑うと

「結婚式の記事がお目当てね?」

 

「ふふふ、左様でございます」

 

「わかるわ、いいお式だったものね!

花嫁はきれいで幸せそうで!

あの涙をこらえて微笑んで目が

キラキラしているところなんてもう・・・!

ハリーも良かったわよねえ!」

 

うむ、これが結婚式に対する

正しい感想の持ち方でございます!

 

新郎新婦が幸せそうなら

それでその結婚式は大成功!

 

周囲の者としてはその幸せが

末永く続くことを

ただ祈るのみなのでございます。

 

続いてほしいものなのでございます!

 

 

結婚式で演奏を披露した

チェロ奏者のアルバムは以来

ダウンロードされまくりだそうで

 

 

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全世界生中継の威力

 

いや結婚式はいいものだ

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