米国はハリウッドの

大物プロデューサー

ワインスタイン氏による

セクシャル・ハラスメント行為

(『セクハラ』という日本語には

どうしても『軽さ』がつきまとい

他の用語を使いたいところなんですが

『権力に物を言わせ相手に

性的行為を強要する』ことを端的に

表現できる単語って何でしょう)の

告発に後押しをされる形で

英国政界が揺れております。

 

私はこれまで不勉強にも

知らなかったんですけどね、

ウェストミンスター(英国議会が

あるところ)ではですね、

どうも女性への性的嫌がらせが

21世紀の今も日常的に

起きていたらしくて、でも

「・・・まあでもこれもいわゆる

文化の一つ・・・?」みたいな理由

そうした不適切行為が

見逃されていたらしいんです。

 

この場合加害者が政治家であるぶん

被害者の泣き寝入り確率は

かなり高かったと思われるのですが、

しかしここにきて怒涛の世論の

セクシャル・ハラスメント糾弾の流れ、

これは過去を告発するなら今しかない。

 

そんなわけで出るわ出るわ

誇り高き英国議会の赤絨毯を踏む

議員の皆様の不適切行為のあれこれ。

 

体感的には毎日誰かしら

新しい議員の名前が

ニュースで呼ばれているような。

 

問題議員は与党野党の区別なく

議会内に隠れ潜んでいる模様で

政界浄化のために保守党のメイ首相は

最大野党である労働党の

コービン党首はじめ他の党の党首たちと

週明けに話し合いを持つ予定だそうです。

 

女性秘書に大人のおもちゃを買うよう

命令した下院議員(保守党)

品性的にもBDSM愛好者としても

下の下であることは間違いなしですが

(そういうプレイを楽しみたいなら

そういうことを理解してくれる相手を

ちゃんと選んで実行せよという話です)、

労働党が主催するイベントの際に

とある『党の偉い人』に強姦され、

後日それを他の党幹部に相談するも

「告発なんかしたら君が痛い目を

見るだけだよ」と諭されてしまった

女性党員(当時若干19歳)の件など

これはもう間違いなく刑事事件でしょ?

 

なおこの労働党党員女性に関しては

労働党党首コービン氏がその勇気をたたえ

「全面的に彼女を支える」旨を表明していますが

問題の強姦議員の名前はまだ公表されておらず

わが夫(英国人)は現状を懸念して曰く

「その卑怯な強姦魔の名前を彼女が

信頼できる人に伝えていることを願いますね。

陰謀論じみていますけど彼女の立場は

現在とても危ういですよ。それこそ口封じに

事故を装って何かされてしまったら真相は

永遠に闇の中になってしまうじゃないですか」

 

・・・夫よ、言いたいことはよくわかるが、

が、しかし、それはちょっと

縁起でもない発言ではなかろうか。

 

直近の案件としては

栄えある英国軍の長、

国防相の辞任ということに

なりますでしょうか。

 

「英国軍に求められる水準から

過去において逸脱した」ことを

辞任理由となさったファロン元国防相、

過去にどのような不適切行為をしたと

報じられているのかと申しますと

『とある女性ジャーナリストの膝を触った』。

 

しかし膝を触られた当の本人である

ジャーナリストのほうは国防相の辞任について

「(15年前に私の膝を触ったことが理由で

国防相が今回辞任したというなら)

かつて例を見ないほどに正気の沙汰ではない

不合理かつ馬鹿げた閣僚辞任ですね」

 

(くわしくは『イブニング・

スタンダード』のこちらの記事を)

 

女性ジャーナリストも

間接的に指摘しているのですが

これは真の辞任理由は他にあったな、と

多くの人が疑っているのが現状かと。

 

願わくばその真の理由が

金絡みとか情報漏えい絡みとか

そういう政治的なものであって欲しいと

個人的には祈るわけでございます。

 

被害者女性の数は少なければ

少ない方がいいですからね。

 

 

こういうスキャンダルは

国家的恥辱ではありますけど

同時に社会の自浄作用の存在を

世に示す好機でもあるかと思います

 

日本はどうですかね

 

被害者の泣き寝入りを

「我慢してえらい」とかいう風潮が

がっつりと残っている社会が

世の中にはまだまだ

あるのではないでしょうか

 

我々は偉大なる変換の時期に

立ち会えていると信じたい

 

希望を胸にしての1クリックを

人気ブログランキングへ