ニュース時事ネタの旬を

逸しがちなことで

悪名高い当ブログですが

眞子内親王がご婚約なさる

という報道に関連して。

 

私はまずネット上のニニュースで

この報を耳にし(確か当日の

NHKラジオ夜のニュースで

番組冒頭の『先ほど入ってきた

ニュースです』扱いだったと

記憶しております)

おおこれはめでたい話題、と

早速夫(英国人)にこの話を伝え

「お相手は『海の王子』様らしい。

・・・NHKがそう伝えているのだが

『海の王子』様とは何なのか

私には質問しないでくれたまえ」

 

「お相手は貴族なんですか?」

 

「日本に貴族はもはや

公式には存在せんよ、一般の方だ」

 

それでですね、我々はそこから

割と真面目に社会学的な会話を楽しみまして、

つまり日本では皇室の女性が結婚をなさると

それにともない皇籍を離脱することですとか

21世紀の皇室・王室関係者に

求められる資質とは何か、ですとか

皇室・王室ネタ報道における

メディアの正しい姿勢とはいったい、ですとか。

 

自分で言うのも何ですが

かなり知的な意見の応酬でした。

 

そこで就寝。

 

翌朝、私より早起きした夫が

どかどかと妙に足音高く

バスルームに向かう私のところに

寄ってきたかと思うと

「日本のお姫様がご婚約なさるって話、

BBCで報道されています!」

 

「お、おう。でもそれはあれだろ、我々が

昨日話していたあのお姫様のお話だろ?」

 

「そうです。ご結婚で皇籍を離脱されるとか

これまで様々なご公務でご活躍されていたとか

・・・まあ全部僕はもう知っている

内容だったんですが、君から昨日聞いて」

 

「うん。だったら何をそんなに興奮しているんだ?」

 

「BBCの記事には写真もついていたんです、

それで気が付いたんですけど、ちょっと、

君のところのお姫様、お美しいじゃないですか!」

 

「・・・うん、まあな」

 

「いや、うん、まあな、じゃなくて、

本当にお美しいお姫様じゃないですか!」

 

「でも私、それも昨日のうちに君に伝えていたよな?

眞子内親王は才色兼備でいらっしゃる、と

私は昨日少なくとも2回は言ったと記憶しているぞ」

 

「ええ、確かに君は言っていました。

でもね、写真のお姫様はね、なんというか

本当に本当にお美しいご様子で・・・」

 

「あれか。私が愛国心というか

自分の国の皇室贔屓の姿勢から

眞子さまの見た目に対しお世辞を言っていたと

君は昨日の時点では認識していたんだな」

 

「いや、そこまでは・・・まあそういう・・・

いや、でも素敵な姫君ですねえ」

 

「わっはっは、どうだ、参ったか」

 

「米国とか英国の外交使節団か何かが

観光気分みたいな緩い心構えで日本に行って、

で、そこであの姫君にご挨拶されたら

間違いなく全員イチコロでしょうね!

『お国と日本の友好のため今後も

ご尽力ください』とか何とか言われたら

残りの人生を親日派として生きることを

即座に決意してしまう破壊力でしょう!」

 

「いや、だから言ったよな?昨日の時点で。

眞子様は才色兼備で海外要人とも

しっかりご交流なさっているって。

君、ちょっと外見で人を判断し過ぎと違うか」

 

「いや、これはそういう問題じゃないですよ!

彼女は日本にとって非常に重要な

国家資産(National Asset)です!

日本政府は何を考えているんですか、

彼女の皇籍離脱は国益に反しますよ!

安倍総理はどうかしています!」

 

私は夫がどうかしてしまったと思いました。

 

たった一枚の写真で中年英国人(民間所属)を

ここまで惑乱させてしまう眞子内親王恐るべし。

 

ともあれ本当におめでとうございます。

 

 

その後夫は経済紙フィナンシャルタイムズの

眞子様関連記事も熟読したそうで

「皇位継承の問題と日本社会の抱える

少子化問題を重ねた内容だったんですが、

記事の最後に読者がコメントを

投稿できるようになっているんですよ。

そこである人が『EU離脱で今後の

輸出に懸念が生じている英国としては

これは好機なのでは。うちの王族を

日本に輸出しちゃえばいいのでは!』

みたいな発言をしていました」

 

「英国民は自国の王族を

いったいどう認識しているんだ」

 

「そうしたらそのちょっと後に

『《日本の/Japanese》という言葉は

《高品質》を意味する。

《英国の/British》はこの場合

品質基準を満たしていないんじゃね?』

というコメントが投稿されていまして」

 

「だから英国民は自国ブランドを

いったいどう認識しているんだ」

 

なおコメント欄での会話はこの後

「たぶんハリー王子は

品質検査ではねられるな・・・

ちびっこジョージに期待だ!」

みたいに続いており

英国民は本当に(以下略)

 

(あ、いつものことながら

ここらへんはすべて意訳ですので

ご興味のある方は記事

コメント欄をご確認ください)

 

しかしまあ世間は

ロイヤル・ウェディングが好きですよね

 

いや、世間というより

『うちの夫は』という話か?これは

 

なお私はBBCの記事に使われている

眞子様のお写真について

・・・これ、編集者の悪意がない?

うちの姫君はもっと可愛くてあらせられるぞ!

みたいな気持ちが最初に来たのですが

わが夫に言わせると

「この写真のどこが問題なんですか、

むしろこういう写真を使わなきゃ嘘です、

美の基準は人それぞれですが

この写真の君のところの姫様は完璧です」

 

我らが国家資産的内親王と

海の王子様の幸福を願いつつ

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