現在我が家には

ガチョウが13羽おります。

 

雄ガチョウ『兄君』と

彼の2羽の奥様方『里子姉妹』の率いる

7羽の若ガチョウ、計10羽の集団。

 

 

雄ガチョウ『父君』と雌ガチョウ『母君』、

その2羽に育てられている

若ガチョウ『小皇帝』の3羽。

 

 

この2つの組は基本的に

柵で隔てられた区画で生活しており、

それは何故かと申しますと

雄同士の喧嘩が怖いからでございます。

 

・・・兄君と父君の間に抗争が勃発したら

たぶん間違いなく兄君が負けるだろうし・・・

 

大集団を率いる首領としての風格が

やっと出てきたような気のする兄君にとって

それは痛手どころの騒ぎじゃないだろうし・・・

 

我々は過保護でしょうか。

 

しかしそんな我々の思惑をよそに

ある日我が家を訪れた隣人が

うっかり悪気なく1つのゲートを

開きっぱなしにしてしまいまして。

 

気が付いた時にはガチョウたち

総勢13羽が木陰に集結しておりました。

 

 

これは・・・どうしたものか・・・

 

しかし今回この13羽は全員が全員

非常にお行儀がよろしい様子で、

まあ父君と兄君の1対1の戦いなら

まず間違いなく父君に軍配が上がるところ

率いている群れの構成組員数では

兄君に圧倒的な分がありますし、

また父君が庇護すべき小皇帝は

他の若ガチョウに比べて1月分

体のつくりも小さいですし。

 

不穏な空気の存在はなんとなく感じるものの

一触即発の危険性は現在はない模様。

 

 

それでも念には念をいれようと

13羽のガチョウを

当初の10羽・3羽の組に分け直し

それぞれの生活区画に

誘導しようとしたところ

何故か数の内訳が9羽・4羽に。

 

経験の少ない若ガチョウのどの子かが

間違えて違う集団に入ってしまったか、と

その誤りを正してあげようとしたところ、

父君・母君・小皇帝の3羽組の

お尻にのこのこついていっていたのは

まさかの『里子姉妹』1号でした。

 

 

君の母としての自覚はどこに。

 

・・・そういえばこの娘は以前も

父君相手に不倫騒ぎを起こしたことが・・・

 

ええいっ!

 

君の様な女のことを英語で

『シリー・ガール(Silly Girl)』、

それを訳して日本語においては

『尻軽』というんです!

 

目が離せない

夏のガチョウ社会でございます。

 

 

父君と兄君が喧嘩をしなかった理由、

わが夫(英国人)が考えるに

今の時期は雄同士の縄張り本能が

少し弱くなっているのではないかと

 

『つがい』が決まるのは12月頃、

夏の今はそんなことよりも

ともかく大集団を結成して

外敵から全体を守った方が得、

くらいに雄も考えるのでは、と

 

・・・どうなんでしょう

 

私としては全体13羽を

同じ区画に入れたらその日のうちに

父君が圧倒的強者として君臨し

兄君が追放されちゃう気がするの

 

自然の摂理には

反する行為かもしれませんが

私は兄君に対しては

今後も過保護政策を取りつづけます

 

父君派の貴方も兄君派の貴方も

お帰りの前に1クリックを

人気ブログランキングへ