夫(英国人)の実家に

現在種牛君が来ています。


最近は肉牛に関しては

優秀な雄牛の精液を購入し

人工授精を行う牧畜家が

多いという話ですが、

わが義父の牧場では基本的に

シーズンごとに種牛君を招聘。


義父の自慢の雌牛嬢たちと

楽しい一時を過ごしてもらっております。


「ところでそれはまた何故?

人工授精のほうが多少

間はかかるかもしれませんが

最終的な受精率は高くなるでしょうから

結局効率はいいのではないでしょうか」


私の疑問に義父が答えていうには

「・・・だって君、わが義理の娘よ、

君がもしも牛のお嬢さんだったらどうだ、

突然身に覚えもないのにお腹が膨れるのと

若くてハンサムな雄牛君とデートなどして

双方合意の上で子供を作るのと、

どっちが娘牛としては幸せだと思う?」


理解しました、すみません。


ところでこの日は獣医さんが

健康診断にやって来るというので

囲いの中に牛の群れが

追い込まれておりまして。


「あ、じゃあもしかすると

種牛君の顔を見ることもできますか」


「うむ、納屋から数えて3番目の囲いに

他の娘牛たちと一緒にいるはずだよ」


お近づきのしるしに私からも

是非一言ご挨拶させていただこう、と

長靴を履いて外に出たのはいいものの、

しかし種牛君と他の娘牛さんたちと

私にいったい見分けはつくのかしら?


雄と雌の体格差は多少あるだろうけれど

それは素人にもわかるほどの違いなのかしら?


義父の雌牛の中にはかなり体が

大きいお嬢さんもいらっしゃってよ?


不安を抱きつつ囲いの中を覗きこんだら。


・・・約1頭、眼光が

格段に鋭い方がいらっしゃいます・・・!


スコットランドひきこもり日記-ギロリング


そして体の厚みも段違い


スコットランドひきこもり日記-ウス


間違いない、君が種牛君だね!


スコットランドひきこもり日記-シャース


つか、毛質も全然違うのは気のせい?


お嬢さん方は首のあたりの毛が

ふさふさもこもこしているのに対し

種牛君のそれはもう見るからに

ゴワゴワぐりんぐりんしているような・・・!


いや、それよりもなによりも

この種牛君の全身から漂う凄まじい風格、

自分こそが男の中の男、雄の中の雄、

半径1キロ圏内にわが男性としての能力

上回る個体なぞ存在しない!という

この揺るぎなき自信・・・!


正直これは娘牛さんたちだって

惚れてしまわぬわけにはいかない・・・!


今シーズン、義父の牧場は

子宝に恵まれそうな予感を

ひしひしと感じている私です。


どうか安産が続きますように。



いや、しかしこうやって見ると

バッファローマンって

実は本当に強かったんだろうな、と


【新品】フィギュア超像可動


漫画の登場人物に

『実は本当に』もないだろう

の冷静な突込みとともに

1クリックを

人気ブログランキングへ


スコットランドひきこもり日記-クリックよろしくお願いします


・・・ていうか『超人』は

『人』でOKなのかしら?