ところでこの春を振り返れば
私はかなり夫(英国人)の趣味の
山歩きにつきあった気がします。
名前を聞いただけで食欲が失せる
『悪魔の階段 (Devil's Staircase)』もね、
先日ついにね、登っちゃったんですよ・・・
ま、その話は後日。
しかし『悪魔の階段』は実際のところ
名前からは想像もつかないほどに
簡単な素人向けコースでした。
・・・エティヴ・モア に比べたらね・・・
まあまあ、この話は後日に。
それにしても夫は何故私のことを
ここまで山に引っ張り出したいのか。
「私が一緒だとペースも落ちるし
難しい山には登れないしで
君としては不完全燃焼だろう」
「ううん、そんなことはないです。
僕は山が好きなように
君のことも好きですから、
山で君と一緒、というのは
僕にとっては幸せの倍数なんです」
ただ、やはり時には
難度の高い山に
夫も挑戦したくなるらしい。
先日はひとりでテントを背負って
どこかの山に出かけていました。
山中での一泊が
どう作用するものなのか、
帰宅した夫は普段よりも
野性味成分が
8割ほど増加しておりまして。
野性味っていうか・・・
先祖返り、というか・・・
汗をかいてお風呂に入っていないから
髪の毛や肌が妙にテカテカしているのは
私も仕組みがわかるんですけど、
目なんかもこうギラギラしていてですね。
あれはいったい
どういう状態なんでしょう。
「お・・・お帰り・・・
楽しかったみたい・・・だな」
「素晴らしい二日間でした!
夜の星空と静寂、そして朝の霧!
君も次回はつきあいませんか?」
いえ、それは結構です。
夫の山歩きについては
放任主義を基本方針としている私ですが、
その一方で実はこっそり
携帯用調理器具の中に
お手紙を仕込んだりもしています。
(夫が山で
朝食の用意をするときに気づく計算)
(夫いわく、見つけるとすごく嬉しいらしい)
ああそうだよラブレターだよ!
どうだい皆、
私も結構気持ち悪い真似をしているだろ!
でも結婚生活なんてこんなもんだぜ!
まさかのオノロケで本日は終了。
英国の山には熊がいないので
そういう意味では一泊登山も安心
「でもなあ、銃を持った変質者に
寝込みを襲われたら逃げ場がないだろ?
助けを呼ぼうにも周囲に人がいないし。
やはり私はノーサンキューだな」
「・・・その変質者の狙いが
何かはわかりませんが、
僕が犯罪者なら犠牲者は
人気のない山より街中で探しますよ」
うーん・・・どうなのかしら・・・
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