英国を代表する学術都市、
ケンブリッジ(Cambridge)。
そんな学問の町の
観光名物が
パント(Punt)です。
平底の小さな手漕ぎ船。
船にオールはついておらず、
船尾に立った人が長い櫂(かい)を持ち
それで川底を突いて推進力を得ます。
慣れるまでは
皆様いい具合にへっぴり腰。
漕ぎ手つきのボートもあるのですが
私は夫(英国人)を専属の奴隷、
もとい、船頭とし、自分はのん気に
座席に寝転がっておりました。
途中、どこかの舟の素人船頭が
見事にバランスを崩し水に落ち
大騒ぎをしておりましたが
あれはあれで楽しいのだと思います。
玄人船頭は基本若者で
日々肉体労働に従事しているためか
皆なかなかの筋肉美を誇っており、
『結婚式前夜の独身女大騒ぎ会
(ヘンナイト・パーティー)』の会場として
船を貸しきる人たちの姿もありました。
(『ちょっといっちょアタイたちには
見た目のいい船頭を舟につけてよ!』
みたいな感じで大盛り上がりしていた)
「夫よ、これはあれだな、
男性の漕ぎ手だけでなく
女性の漕ぎ手も育成すべきだな。
いやいや、いやらしい意味ではなく、
顧客層の拡大を目指して」
「その試みはすでに
なされているようですよ、
ほら、あそこに女性船頭が」
こうした玄人船頭さんは
川を流しながら
名所名所の説明をしておりました。
私があと少し若く
そしてケンブリッジ周辺に住んでいたら
間違いなく履歴書片手に
『漕ぎ手募集』の張り紙の出ている
貸しボート屋に飛び込みましたね。
ケンブリッジにお越しの際は
船旅を、ぜひ。
ただなあ、
私はこう見えて冷え性だからなあ
船頭さんは基本素足だったんですよ
そして船尾の床は濡れている、という
晴れた日は楽しそうだが
曇りの日には辛い仕事かしら・・・
でも体が鍛えられて
お金がもらえるなんて夢のよう・・・
欲深い私に
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