幼少時の美の判断基準が
『天使』だったというわが夫(英国人)が
(くわしくは昨日の記事 をお読みください)
「あと、僕が子供のときに
『きれいな女性』として認識していたのは
絵本なんかに出てくる
『女王様』『お姫様』でしたね」
「ふむふむ、それは納得だな」
「それだけに
実際の僕達の国の女王陛下の
お写真を初めて目にしたときは
・・・ショックでした・・・」
ちょっと待て!
その発言は
不敬罪にあたるぞ、間違いなく!
「夫よ、君は堂々の保守中道、
王室には敬意を払う派だと思ったが?」
「ええ、それはその通りです」
「王室派として今の発言は何事だ!」
「いや、大人になった今はね、
僕達の女王陛下は大変立派な方で、
しかもおきれいでいらっしゃると
僕だってちゃんと思っているんですよ。
でもね、子供の目からしたら・・・」
どうも子供時代の夫の
『女王様』のイメージは
昔話や絵本のそれ、
そのままだったらしいんですよ。
「新聞のお写真を
拝見したんだと思うんですけど、
その写真の女王陛下は
ちょっとお年を召しすぎていて、
しかも厳格であられすぎたんです」
あ・・・ああ、なるほど・・・
「いやもちろんね、
実際の女王陛下は相当に
容姿の整われた方なんですよ、
でも子供の目にはね・・・
あの方、あんまり
にこやかでは
いらっしゃらないでしょう?」
幼少時のこの
「えっ!この実際の
わが国の王様と女王様は
絵本の王様・女王様と違いすぎる!」
という経験の傷を癒せなかった人々が
その落胆の深さのあまり
『反王室派』になりがちなのではないか、
と夫は推察しております。
「女王様だけでなくね、
王子様、つまりチャールズ皇太子も、
僕が考えていた王子様とは
ちょっと違いました」
「そうか・・・」
「そこへいくと
ダイアナ妃は完璧でしたね。
特にあの結婚式の日のドレス姿!
あれこそすべての英国の子供が
幼い日に胸に描いた
『お姫様』の図、そのままでしたよ!」
念のため申し上げますと
現時点においてわが夫は結構な
チャールズ皇太子贔屓なんですよ。
その反動で割と普段は
ダイアナ妃には冷たい態度を
取り続けているというのに・・・
「そんな貴様までが
彼女の美貌の前では
白旗を揚げるのか!」
「だって仕方ないですよ!
あの結婚式の写真を
君だって見ているでしょう?」
式に向かうダイアナ妃を
頭上から撮った映像の、
「ドレスの裾というかベールがね、
延々と続くんですよ、延々と!
途切れることなく!
絵本で見たお姫様と同じなんです、
本当に同じだったんですよ!」
すごい!
ここに本物のお姫様がいた!
と幼い日の夫は
心底感動したのだそうです。
ダイアナ妃が
英国王室の一員になったことにより
国内の王室人気は一気に高まった、
という説に非常に説得力を感じた
わが夫の熱弁でございました。
ちなみにお若い頃の
エリザベス女王は相当におきれいなんだぜ
ただ確かに笑顔なんかも
きりっと凛々しくていらっしゃるので
子供が胸に描く
一般的なお姫様・女王様のお姿とは
ちょっと異なるかもしれないな、と
子供の審美眼は面白いですね
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