夫(英国人)に

素敵な小包が届きました。


「こ、これはもしや・・・!

ねえ、今、開封していい?

それとも食事の後まで我慢すべき?

ああ、どうしよう、

僕・・・なんか興奮してきた!」

「・・・いいよ、すぐに開封したまえ」


包みの中から出てきたものは


スコットランドひきこもり日記-お値段約120ポンド


夫憧れのパルスオキシメーター


(脈拍数と血液中の酸素飽和濃度を

計測することの出来る医療器具です)


(よくわからないんですけど

夫の憧れの最先端機器らしいです)


「遅くなったけど私からの

これはクリスマスプレゼントです!

ハッピークリスマース!」

「ああ、ありがとう!

すごく嬉しいです!さっそく使います!」


そこから夕食の支度が完了するまでが

だいたい20分くらいだったと思うんですけど

夫はその20分の間に取扱説明書を読みつつ

4回ほど自分の脈拍数と

血中酸素飽和濃度を確かめたそうです。


「素晴らしい・・・

素晴らしい装置です、これは!

あ、君も使いたいですか?

計ってあげますよ!さあ遠慮なく!」


いえ・・・別に

遠慮とかはしていないのですが・・・


ちなみに通常時の夫の

心拍数は1分間当たり45回

画面には表示されるんですが・・・

これは・・・


「これは僕が

優れたアスリートである証拠ですね!

優秀なボクサーやマラソンランナーの

普段の心拍数って

低いことで有名じゃないですか!」

「・・・いや、待て、その理論は

正しいようでおかしい、だってそもそも君は

『アスリート』と定義される人間なのか?」

「だって僕は強くて健康ですよ?」


ちょうどそこに夫の末の弟

(ベイビーフェイスの大男、

まだガールフレンドはいないらしい)が

電話をかけてきまして、

当然のように夫が心拍数自慢をしましたら

末の弟はきわめて冷静な声で

「兄貴、それは兄貴が単に

死にかけているってことなんじゃないの?」


義弟よ、私はあえて

その突っ込みは控えていたのに・・・


とりあえずこの日の夫は

暇さえあれば自分の

脈拍数と血中酸素飽和度を

調べては喜んでいました。


「ねえ妻、洗い物が終わったら

ここに来てください、計測してあげます」

「いや・・・だってもう

食前と食後に計測をしてもらったし・・・」

「洗い物をしたことによって

自分の脈拍がどう変わるか、

調べてみたいとは思わないんですか?」


・・・思いません。


しかしここで私が自分の脈拍を

夫に調べさせてあげないと

彼はそのまま隣家のドアをノックして周り

「こんにちは、無料で脈拍など

お調べしますよ!さ、指を出して!」

とかやりそうな不安があったので

私は静かに自分の手を夫に預けたのでした・・・


週明けには職場にも持っていくそうです・・・


同僚の皆様、すみません・・・



ちなみに以前も書きましたけど

夫から私へのクリスマスプレゼントは

室内用スリッパでした


スコットランドひきこもり日記-この配色センスがたまらん

温かくてとても重宝しております


今日は普段よりちょっと早めの更新です

まあたまにはこういうこともあります

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