夫(英国人)の実家には

現在馬が2頭います。


1頭は以前からいた例の

一昨年に生まれた悪戯坊主で

最近やっと

「人間を噛むのはよくないこと」

との知恵がついた模様です。


新しい1頭は

去年の秋にやって来ました。

なんでもこの悪戯坊主の

祖母にあたる馬なのだそうです。


悪戯坊主の母馬が

去年急逝してしまったこともあり

心優しい義妹としては

なんとか悪戯坊主に肉親の愛を

教えてあげたかったものらしいです。


この祖母。


一言で申し上げると・・・


その、なんというか・・・


とても大きい。



スコットランドひきこもり日記-手前が祖母です


「あれ?悪戯坊主の母馬、

すなわちこの祖母馬の娘さんは

もう少し小柄だった気もするんだが。

これはいったいどういうことなのかしら?

この祖母馬の彼氏が小柄だったのか?」


スコットランドひきこもり日記-どうだといわんばかり


祖母馬の見事な首を見詰めながら

疑問を口にした私に対し義妹が言うには

「それはね、お義姉さん。

この馬の前の持ち主が

この馬を食用にするつもりだったからよ」


なんと。


「英国で馬を食べるのは

禁忌に近いと思っていたんですけど」

「フランスに売りつけるつもりだったのよ。

だから少しでも目方を増やそうと

散々餌を食べさせたらしいわ、

だからこんな大きな体になってしまったの」


そうなのか・・・


「じゃあこの馬は命拾いをしたんだね、

屠殺場へ連れて行かれる予定が

孫の待つ牧場へ行き先変更。

彼女にとって君は救いの天使なわけだ」


ここまでだと義妹と馬、ちょっといい話

みたいな感じでオチがつくと思うんですが

外から帰って暖炉の前でくつろいでいた夫に

「なあ、君の妹さんの

新しい馬の話を聞いたか。

彼女はあと少しで

食べられちゃうところだったらしいな」


私の言葉に夫はニヤリと笑い

「ああ、君もあの話を信じたんですね」


「なんだと、あれは義妹のなのか」

「妹の嘘じゃありませんよ。

ただ、僕と僕の弟達、それに父は、

あれはあの馬の前の所有者の

嘘だと思っているんです」

「・・・どうして

前の持ち主がそんな嘘をつくんだ?」

「君がこの馬を買わないなら

この馬は食べられちゃうぞ!と脅すことで

高い売値を維持しようとしたんじゃないかと

僕たちは疑っているんですよ


とりあえず、

おばあちゃん馬は元気です。



スコットランドひきこもり日記-大きいことはいいことだ


そばで見ると黒王号的威圧感のある

見事な太さを誇る牝馬なんですよね

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