年末ということで

アパートの隣人達と集まって

お酒などを飲みました。


わが夫婦以外は皆

妙齢の独身キャリア女性です。


宴もたけなわになりますと

場の話題は

「だからいい男はどこにいるのよ!」

といういつもの流れになりまして。


世の男性について

散々言いたい放題した後に

(毎回感じることなのですが、

わが夫が男であることを

彼女達は忘れているのだと思う)

そろって近くのお城に

キャロル(クリスマス聖歌)を

聴きに出かけました。


「だって聖歌隊に

いい男がいるかもしれないでしょ!」

とかすごいことを

隣人が口にしていたことは秘密です。


寒さに凍りついたお城の石畳を

根性のピンヒールで歩く

彼女達の姿は雄々しかったです。


寒くて寒くて仕方がなくて

お互いの体にしがみつきつつ

それでも歩く速度は落とさない

だって体を動かすのを止めたら

その場で凍死しそうな気温でしたからね!


我々のあまりの勢いのよさに

チケット売りのおじさんも笑っていました。


さて、肝心のキャロル・サービス。


地元の合唱団や劇団や

近くの学校の生徒などが舞台に登場し

美声を披露したり寸劇を演じたり。


途中途中で観客も一緒に

声をそろえて賛美歌を歌います。


いや、なかなかよかったです。

本当に。お世辞抜きで。


2時間のサービスが終わり

再び我々はお互いの肩に腕を回して

お城からタクシー乗り場まで行進。


「いや、いいサービスだった」

「心が洗われたね」

「じゃあ皆、いいクリスマスを!」

「来年もよろしくねー」

とそれぞれ自分の部屋に引っ込みまして。


わが夫とふたりきりになったところで

「本当になかなか素敵な夜だったね。

キャロルのアレンジも

モダンでとても面白かった、あれはすごい」

「うん。でも僕は、キャロルもよかったけど

それ以上に君たちを

眺めているほうが面白かったです」

「・・・君たちというのは誰のことだ?」


「君と、僕らと一緒に出かけた

隣人の女性たちのことです。

君たちって、ぱっと見るとちょっと怖い

現代風の女性たちの集団じゃない?

お酒の席では男のことを

これでもかとばかり

好き勝手言うような人たちじゃない?

それが賛美歌が始まるなり、

皆すごく可愛い笑顔を浮かべて

舞台をうっとり見詰めているんだもの。

僕はびっくりしました。

皆、とても可憐で愛くるしかったですよ!

いや、よかった!素敵な夜でした!」


・・・夫の趣味はよくわからんです。



『クリスマスの12日

(Twelve Days of Christmas)』

というキャロルが

今年の私のお気に入りです

あれを踊りつきで

歌えるようになったら面白いだろうな、と


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