それにしても週末の冷え込みは

ただごとではなかったので、

私は色々と思案しました。


いえね、夜、布団の中で

自分が暖かくなりたいからといって

夫(英国人)の体温を搾取し続けるのも

それはそれで気の毒じゃないですか。


「そういうわけで思いついたのだが、

寝入りばなに本物の湯たんぽ

使用するってのはどうだろう」

「・・・何ですって?」

「ほら、私が義妹からもらった

可愛らしい湯たんぽがあるじゃないか。

これまでも君が出張で家を空けたときなんかに

私はあいつを愛用していたんだが(前述 )、

はっきり言って彼は有能だぞ!

いつ抱き締めてもとても温かい!」


これ、私としては

とてもいい案だと信じていたのですが、

夫は私の言葉を聞くと

何故か非常に悲しげな顔つきになり

「・・・君は今の湯たんぽに・・・

つまり僕に・・・不満があるんですね・・・」


いえ、そういうことじゃないんです!


「そうじゃなくてだ!ただほら・・・

布団の中で我々の体温が上昇するまで

本物の湯たんぽの力を借りてもいいだろう!」

「僕は妻を満足させられない男だったんですね」

「お前は湯たんぽ相手に何を言っているんだ!


「僕が不在のときに

君が湯たんぽを使うのは問題ないですよ、

それは道理に適っています、

でも僕が隣にいるときに

湯たんぽを布団の中に入れるなんて!

そんな厚かましい間男の話なんか、

僕はこれまで聞いたことがないですよ!」

「おい、論旨がおかしいぞ、少し冷静になれ!」


ちなみに私は湯たんぽを股ぐらに挟むと

もっとも効率的に体が温まると信じているのですが

これを夫に告げたら嫌がられました。

いや、でも本当にあれが一番温かいんですよ!

湯たんぽをご使用中の皆様なら

私の主張に同意していただけるものと信じます。



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