今朝、私は突然猛烈に

『日本の朝ごはん』を

食べたくてたまらなくなりました。


炊き立ての白いご飯、

おみおつけ、漬物、

おかずはあれだ、

アジのヒラキと納豆があれば

もうじゅうぶん・・・!


どれくらい食べたくて

たまらなかったかというと、

思わずいつもより30分ほど

早起きしてしまうほど・・・


というか、空腹のあまり

午前6時半に

目が覚めちゃったんですけど

三十路を過ぎて

この食欲ってどうですか。


しかし起きてはみたものの

わが家にアジのヒラキはなく

納豆も当然なく

おみおつけの実に出来そうな野菜もなく。


お米(バスマティ米)を炊いて

即席の漬物を作って

朝食にすればよかったのかもしれませんが

それは私の食べたかった

『日本の朝ごはん』とは

基本のコンセプトが違うんですよ!


仕方ないので

ソファの上に丸まって

紅茶を飲んでおりましたら

着替えを済ませた夫(英国人)が

「君は今日は早起きですね、

何かあったんですか?」


「何もないけど・・・

ないから悲しいというか・・・

夫よ、こんなことは言っても詮無いことだが

私は今、日本の朝ごはんが食べたい・・・」

「おお、可哀想に、君は空腹なんですね。

ちょっと早いですけど朝食にしましょうか。

いつものようにシリアルで」

「シリアル。シリアルに罪はないが

アジのヒラキが食べたいときの

コーンフレークス、

納豆が恋しいときのミューズリって

それはもう絶望の起爆剤なのだが」


そう口にしたときの私は

相当哀れに見えた模様です。


夫はがばりと床に膝をつき

「ごめんね、妻。

これはすべて僕の罪ですね」


いきなり真剣な面持ちで

謝罪されてしまったので私もあわてて

「いやいやいや、罪とかじゃないから、

君のせいでもまったくないから!

ただたんに故郷の味が

懐かしくなってしまっただけのことだから!」


「でも君、僕と結婚さえしなければ

そんなふうに日本の食事のことを思って

胸を切なくすることもなかったでしょう?」

「それはそうだが、しかし最終的に

結婚の決断を下したのは私だし。

君のせいってことはないよ、大丈夫だ!」


「違います、僕のせいです!

だって素敵な魚を見つけて

釣り上げたのは僕のほうですもの!

そしてその魚をもっと眺めていたいから

もといた池から連れ出して、

僕のそばの池放したのが悪かったんです!

新しい池には

君の気に入るがないんですよね、

納豆とか海苔とか・・・

あるのはシリアルだけなんです。

というわけで

朝食はシリアルでいいですか?」


朝ごはんをちゃんと食べたら

和食への渇望は少しおさまりました。


朝食は大事ですね!



しかし何故こんなに今朝の私は

お腹が空いていたのでしょう

夕食はしっかり食べたのに


旺盛な食欲が、少し、怖い

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