あまりこういうことを

公言するのもどうかとは思うんですが

わが夫婦は毎晩一つ布団に寝ています。


いいでしょ、別に。

固めの杯は交わしているんですから!

(誰に対して声を荒げているのか)


普段は夫(英国人)を

先に布団の中に入れておいて

シーツ全体がうまく温まったところで

私がそこに潜り込んでいるのですが、

風邪をひいたときの夫はどうも

就寝時の体温が低めになってしまうようで。


「おお寒い、おお寒い。

妻や、もう少し僕に近づいてください。

おお温かい温かい。ふう、まったく

湯たんぽなしでは寝られませんね!」

と私のほうが

暖房器具扱いされてしまうという。


まあしかしこれは

日頃の行いが身に報い、というやつで

私も素直に諦めがつく事態なのですが。


「ああ、僕は早くよくなりたいです。

ごほごほ。明日も仕事は休めないし。

この咳が邪魔なんですよね、ごほごほ」


・・・私の顔面にむかって

咳を投げつけるのは止めてもらえないか、

この風邪男。


指摘すると夫も気がついて

あわてて布団で口元を覆うのですが

そんなの寝入ってしまえば

反故になるのが当然なわけで。


「なあ夫。我々夫婦のどちらかが

新型インフルエンザに罹患したら、

安全のため元気なほうは

居間のソファで寝るべきかね?」


「・・・どちらかがって、

それはきっと僕のことでしょ」

「いや、そんなこともないが・・・」

「僕は思うんですけど、

君のDNAって本当にタフですよね。

ごほごほ。英国に来て以来

君って風邪をひいたことがないでしょう?」

「そ、そうか?」

「そうですよ。僕は結婚してからこっち

君に看病してもらった記憶は

たくさんありますけど、

僕が君を看病した記憶なんて

どこを探してもないですよ」


あら・・・そうなのかしら・・・


「いや、でも季節の変わり目ごとに

私もある程度の体の不調は感じているぞ」

「でもそこで寝付くまではいかないでしょ。

ごほごほ。君の遺伝子は強靭です」


結婚前の『おつきあい』をしていたときに

私が一度高熱を出したことはあるんですけどね。

そのとき夫はそれはそれは懇切丁寧に

私の面倒を見てくれました。


「あれは・・・今思えばですけど・・・

いわゆる『餌』、結局僕は

君を騙したようなものですよね・・・」

「おいおい、人聞きが悪いな!」

「強く健康で病人に気遣いが出来る

優しい男を演出しておいて

いざ結婚して蓋を開けたらこのザマです。

ごほごほ。ごめんなさい、僕、こんなで」

「お前さては風邪ごときで

相当気弱になっているだろ!」


ちなみに配偶者の片方が

インフルエンザにかかった場合

夫婦の寝室は別にするのが

世間の常識なんでしょうか?


「そんなの寝室に残されたほうが

心寂しくて病気が悪化しちゃいますよ。

病めるときも健やかなるときもの精神で

そこは枕を並べ続けましょうよ!」


夫よ・・・そういう

可愛いことを口にする前に

お前はさっさと風邪を治せ。



昨日に引き続き夏の写真を


スコットランドひきこもり日記-これ、なんていう名前の植物でしたっけ


いや、でも昨今のスコットランドは

風邪をひきやすい天候が

続いているんですぜ


新型インフルエンザも

蔓延してきている様子だし

皆様も気をつけてください

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