エジンバラ・フリンジ

(Edinburgh Fringe)の話をもう少し。


私が個人的に気になっていたのが

『ゼン・ゼン・ゾウ・フィジカル・シアター

Zen Zen Zo Physical Theatre )』

という団体による

『Zeit Geist』という舞台でございました。


宣伝と前評判をいくら観ても

内容が予想出来ず・・・


どうも演者は白塗りが基本の様子で、

チラシにも『Butoh』とか書いてあるので

たぶん暗黒舞踏の一派だとは思うのですが。


観劇の際の注意点として

『バーレスク(Burlesque、猥褻笑劇)、

大音量の音楽、部分的ヌード』

があげられているのはいいとして、

何故その次に『空飛ぶ食べ物』とか

書かれているのか、という。


・・・観たいじゃないか。


夫(英国人)はこういうものを

心底苦手にしそうな予感はあったのですが

そこは口八丁手八丁で

芝居小屋に連れ込んじゃえ!

席に座らせちゃったらこっちのものだ!

とわくわくしつつ開演時間を調べたら

・・・午後10時55分開幕

とかいう話でございましてね。


すみません、うちの夫は最近

午後9時半には

布団に入りたがるんですよ・・・


残念だが今年の観劇はあきらめよう、と

お祭り騒ぎのハイ・ストリートで

大道芸人の皆様を眺めておりましたら

なんと正面から白塗りの団体が!

スコットランドひきこもり日記-とても怪しい


これは・・・!Zen Zen Zo・・・!


大声を出したり冗談を言ったりの

一般的な宣伝方法には背を向けた

まさかのすり足・半眼宣伝隊。


スコットランドひきこもり日記-怪しすぎる


無言、しかも笑顔ゼロ。


わかりやすく異様な雰囲気


周囲から完全に浮いていたので

売り込みとしては大成功だと思います。


舞台は無理だったけど

雰囲気だけでも味わえてよかったわ、

とその場を離れようとしたら

白塗り宣伝隊から少し遅れて

普通の格好をしたお嬢さんがやって来て

「こんにちは!Zen Zen Zoです!

こういう出し物にご興味がおありですか?

でしたら是非アダム・ハウス劇場に!」


「興味はあるんですけど、でも

遅すぎますから(It is too late)」

と『開演時間が』的な意味で口にしたら

チラシ係のお嬢さんはにっこり微笑み

「大丈夫、遅いなんてことはありません

(It is NOT too late)、まだお席はあります!」


・・・英語って難しいなあ・・・!


「あの、そうじゃないんです、

チケットのことではなく

帰りの電車が心配なんです。

ごめんなさい、だって

午後10時55分開演なんでしょ?」

「そ、そういう意味でしたか!

そうですね・・・終電が気になる方には

確かに遅すぎますね・・・」


というわけで、今年のエジンバラで

Zen Zen Zoのパフォーマンスを

ご覧になった方が

どなたかいらっしゃいましたら

舞台がどんな感じだったか

こっそり教えていただければ幸いです。


来年泊りがけで観に行く価値があるか

ちょっくら知りたかったりするのです。



書いてから気がついたんですけど

『ちょっくら』もかなりの死語ですよね

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