民主党が政権を取ったことについて

「実際、期待と不安じゃ、不安のほうが大きいぜ」

と素直なところを夫(英国人)にもらしたところ

「でも物事すべてにリスクはありますから。

これをきっかけに今後日本が

より優れた国になる可能性もあるんでしょう?」


うん・・・まあ、そうなんだけど・・・

可能性は常にゼロではないんだけど・・・


どうなんでしょうね、本当。


そんな夫はサンデー・テレグラフ紙の

日本の選挙特集記事

今朝になって読み返しておりまして。


「へえー、麻生氏のお祖父さんも

鳩山氏のお祖父さんも

日本の総理大臣だったんですね」

「ええ、そうなんです」

「そしておふたりともお父さんは

外務大臣経験者なんですね」

「まあ世襲、というやつですね、いわゆる」

「で、ふたりともスタンフォード大学で

勉強をしているんですね」


はい、ですけど

そこには微妙な差があるのです。


「鳩山氏はスタンフォードで博士号を取得したが

麻生氏は単位取得はない、たぶんあれだ、

ご遊学、というやつではないだろうか。

それは別に悪いことじゃないんですけど、

私としては国外で博士号を取得した

鳩山氏の努力はあえて評価したい」


実は私も遊学組なので・・・

海外で学位を取った人のことは

素直にすごい、と尊敬してしまうのです。

意気込みと努力の量がまったく違うんですよ、

単なるお遊び留学と学位取得留学では。


「でも鳩山氏にカリスマ性はないんですね」

「・・・そんなことが書いてあるのか」

『有権者の間に熱狂を呼び起こさない

タイプとも書かれています、そういう人なの?」

「・・・まあ・・・そうかな・・・」

「『あだ名はエイリアン』ですって、本当?」

「うん・・・そうね・・・」

「あ、あだ名の由来が書いてあります、

えーと、『その妙な髪形

異次元の住人のような性格から』」


他人の国の次期首相に

書きたい放題だなサンデー・テレグラフ!


ちなみに麻生氏については

『漫画好きをこれ見よがしに自称することにより

男性有権者からの人気を獲得した』とか

書いてあるんですけど、待って、

そりゃ私も麻生氏のあのわざとらしい

「正直、漫画、嫌いじゃねえんだよな、

どうだい、俺っち、庶民的だろ?」的態度には

批判的な人間ではありますが、何もここまで

すっぱり言い切らなくてもいいじゃない!


(ここらへんが在外邦人である私の

微妙な愛国心の現れ方なんでしょうね)


さて、ところでわがブログのコメント欄は

現在承認制になっております。


これはこの選挙期間中に

非常に多くの政治がらみの

スパムコメントをいただいたためです。


この場合、スパムコメントとは

『政治について書かれたもの』を指すのではなく

『どこかで見つけた文章をそのまま

丸ごとコピーして他人のブログのコメント欄に

貼り付けただけのもの』を意味します。


反自民のスパムもあれば

反民主のスパムもありました。


私からしたらどっちもどっち、

こんなことしたって

読み手の支持や共感は絶対に得られず

むしろ不快感だけを高める結果になることは

火を見るより明らかなのに

この方達は何をしているのだろう、

が素直な感想だったのですが、ひとつだけ。


アンチ民主党スパムによく書かれていた

「マスコミの報道は偏向している!

民主党の問題点からはわざと目を逸らして、

麻生自民の些細な失敗ばかり

大きく取り上げている!」という主張について。


私も確かに日本のマスメディアの報道姿勢が

100%と正しいとは思っていません。

どちらかといえば自民党に厳しく

民主党に甘かった面もあると思います。


しかしマスメディアの存在意義の一つが

『反権力』にあることもまた真実だと思うのです。

権力側の言葉をそのまま世間に流すことが

どれだけ危険かは、我々日本人は

大本営発表の過去から学んでいるではないですか。


もちろんそれが行き過ぎて

権力側=与党の言葉を

すべて捻じ曲げて受け取り

野党側の言葉をすべて礼賛する、というのは

非常によろしくない状態で、

その匙加減が大変に難しいところなのですが。


しかし今回の選挙期間中の状況を見てみるに

民主党の『外国人参政権』に関する姿勢の変遷も

外交姿勢の危うさも税制対策の見通しの甘さも

一応すべて報道はされているではないですか。


あとは読み手である我々がどこまで注意深く

紙面を読むかの問題なのではないかと思うのです。


だってそれを言ったら、

「大戦中、麻生鉱業で外国人労働者が

強制労働させられていた」

との2006年のNYタイムズ紙の報道に対し

「偏向報道だ」と外務省が抗議したものの

(当時の外務大臣が麻生氏)、

その後2008年に強制労働を裏付ける文書が

厚生労働省で見つかってしまい、

外務省があわてて

抗議文をHPから削除した、という一件 や、

野中広務氏に対して

麻生氏が差別発言を口にした、とされる一件

もっと詳しく報道されるべきだったと

私は強く思うのですもの


何が申し上げたいのかといいますと、

マスコミのせいにしているだけじゃ

物事は前に進まないのではないですか?

と、そういうことです。

以前も似たようなことを 書いた記憶があるなあ・・・

時々説教臭くなるブログですみません。


我が国の新たなる与党は民主党です。


そして与党に向けられる

マスコミの目は厳しくあるのが当然


国民の新政権への期待が現時点で大きいぶん

(消去法的に民主を選択した人が

たぶん多いとはいえ、そこにはやはり

ある程度の期待感はあるでしょう)

不満・不安の声は今後高まることが必至。


鳩山新総理がどう舵をとっていくのか。


固唾を呑んで注目しようではありませんか。


ちなみにサンデー・テレグラフの記事ったら

「公開されたCIA機密文書によれば

右翼による吉田総理暗殺が計画されたとき

次期総理は鳩山氏の予定となっていた」

とかさらりとすごいことを書いています

吉田・鳩山両氏がこの計画を

知っていたかどうかはわからないそうです

本文中にもリンクを貼っておきましたが

ご興味のある方はこちら


ついでにランキングの応援クリックも

いただけると嬉しいのよね、よろしく

人気ブログランキングへ