キノコは無毒であった模様です、

生きているって素晴らしい

(何のことですか?という方は

昨日の記事 をご参照ください)。


さて好き嫌いがほとんどない

わが夫(英国人)が結婚当初

「特に積極的にに食べたくはないです」

と断言した野菜、それがほうれん草。


「鉄分が必要なら

ブラックプディング

(豚の血のソーセージ)を、

カルシウムが必要なら牛乳を

積極的に摂取することで

人間、問題はないはずです」


まあ特に私も

毎日ほうれん草を食べないと

ホームシックのあまり

エジンバラ領事館に駆け込んじゃう!

というタイプの人間ではないので、

それならば、と食卓に

ほうれん草を載せることはなく。


時々おひたしを作りおきして

夫のいない昼食時などに

ひとりで食べて

喜んだりはしていたのですが。


スコットランドひきこもり日記-ナムルにしてもよし


それが去年の冬だったでしょうか

夫が鍋を食べたい、というので

なんとなくほうれん草をゴマダレで

ぱくぱくいきたい気分だった私は

鍋の一角にほうれん草コーナーを作り

「夫よ、このほうれん草は

君は無理して食べなくていいからね」

「・・・これはほうれん草ですか?

僕の知っているほうれん草とは

かなり見た目が異なるんですけど」

「一度軽く茹でてから絞ってあるだけですが」


人間何を面白がるのかわからないものです、

夫はすっかり和風に下ごしらえされた

ほうれん草に興味を持ってしまったらしく。

その日夫はとうとう好奇心に負け

長年避けてきたほうれん草に

箸を伸ばしたのでありました。


そして曰く。

「・・・これは・・・これは僕が

今まで食べてきたほうれん草とは

とても違うほうれん草です」


「今までどんなほうれん草を

君は食べていたというのだ」

「もっとこう、これでもか!と煮込まれた・・・

ほら、ポパイがほうれん草の缶詰を

これでもかと飲むでしょう?あんな感じ!」

「ああ、欧米ではほうれん草を

くたくたになるまで煮るという話だね」


「うん、でもこれくらい

歯ごたえが残っているほうが

美味しいと僕は思います!

こういうほうれん草なら、

僕は食べたくないこともない!」


そういうことなら、と以来

ベーコンとほうれん草のパスタや

ほうれん草のバター炒めや

サーモンとほうれん草のクリーム煮を

作ってみたりしたところ。


「わかりました、僕、

日本風に調理されたほうれん草のことは、

好きです

「パスタやクリーム煮が日本風か、とか

そこらへんのことは後回しにしてだ、

それはよかった。

それにしても英国では一般的に

ほうれん草をどう調理するものなんだ?」


後学のために

夫と一緒にクッキングブックを開きましたら。


1) ほうれん草を洗います


2) 水気を切らず、そのままお鍋に入れます


3) お鍋を火にかけ10分ほど蒸し煮にします


「10分か・・・ほうれん草を

10分加熱したらどんな状態になるのか

正直私には想像がつかないぜ・・・!」

「君のこのいい具合に歯ごたえが残っている

ほうれん草は、どのように調理されているんですか?」

「大鍋にお湯を沸かして、

ぐらぐらしたところに一気にほうれん草を投入。

しんなりしたらすぐに水にさらす。

加熱時間はだからたぶん1分くらい。

これが日本での一般的な調理法だと思いますね」

「ほうれん草については、僕は

日本式の調理法を支持したいと思います」


ちなみに英国では

ほうれん草は通年野菜です。


英国ほうれん草に関して

最近の私の唯一の不満はと申しますと、

こちらのスーパーでは

ほうれん草の葉の部分だけ

袋詰めされて売られているのですよ。

あの赤い根の部分が美味しいのに・・・!



10分間加熱されたほうれん草って

どんな感じになるんでしょうか

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