一部文中に

いきなりお下劣な表現が登場します

お嫌いな方はまた明日


というわけで

(詳しくは昨日の記事 をご覧ください)

前の日に子牛を産んだ母牛が

ちゃんと子牛に乳を与えているかどうかを

義父(ヨークシャーの漆原教授)

と一緒に確かめることになりました。


小雨の降る中、まずは母牛を

横幅1メートル、縦幅3メートルほどの

鉄製の檻の中に導きまして。

彼女がケージに入ったところで

手すりを下ろしてしまうと

もう母牛はこれで

身動きが取れなくなってしまうという。


そこの横に義父が屈み込み

母牛の状態を点検。

少し乳房を押すだけで

溢れるようにお乳が出てきます。


「おお、母牛に問題はありませんね!」

「うむ、じゃあ次は子牛だ!」


義父は子牛の頭をむんずと掴むと

そのまま母牛の腹の下に押し込みました。


「さあ、飲むがいい!」


お義父様・・・


そりゃ私は酪農には素人ですけど

もしも私が子牛だったら

その状態で

食事は楽しめないと思うんですよね・・・


子牛、意地でも口を開かず。


まあ私も嫁として

義父を手伝いましたので

そこは同罪かとも思うんですが、

檻の中で身動きの取れない母牛にしてみたら

自分の背後で何が行われているのか

まったくわからないまま

子牛の抵抗する鼻息だけが聞こえるわけで。


彼女は興奮して尻尾を振り回し

・・・それが私の顔に当たり。

どうでもいいですけど

濡れた牛の尾ってのは基本的に

清潔の対極にあるものなんですよね!


「むう・・・これはもしかすると

子牛の腹が減っていないのかもしれん。

そうだとすると、それは母牛が

ちゃんとこの子に

乳をやっているということになるから

こちらとしても心配する必要はないのだが・・・」

「こういう場合はどうしたらいいのでしょう」

「すまないが家までひとっ走りして

物置の中にある青いバケツと

子牛用の哺乳瓶を持って来てくれたまえ。

哺乳瓶のほうは

君の夫が管理場所を知っている」


というわけで家まで駆け足。


優雅に読書をしていた夫は

駆け込んできた

泥まみれの私を見詰めて

「君・・・どうしたの、

なにやら非常に楽しそうですが」


そうなんです、私このとき

何故か非常に興奮しておりまして!


「これこれこういう事態なんだが、

面白いぞ、夫よ、君も参加するか!」

「・・・僕は結構です、

さあ哺乳瓶はここですよ


夫って変なところで冷めているよね、

とか思いつつ

バケツと哺乳瓶を義父に渡しました。


義父はまずバケツの中に

母牛の乳を搾るとそれを哺乳瓶に移し、

義父の姿を見ると逃げるようになった子牛を

(子牛の気持ちはよくわかる)

がっしと捕まえると

その小さな口に哺乳瓶の先を押し込みました。


しかし子牛がこれに全力で抵抗。

それを見て母牛は檻の中で暴れます。


「くっ、何故この子はこう反抗的なんだ!」

「お義父様、ちょっと私がやってみましょう、

哺乳瓶を貸してください」


で、私が哺乳瓶の係になったのですが、

いや、確かにこの子は強情だ。

白目を剥いて口を開けることを拒否。


私と義父は本降りになってきた雨の中

しばらく子牛と格闘したのですが

「・・・まあ、これだけ抵抗できるということは

この子の腹は減っていないのだと推測できる」

「なるほど、それは妥当な判断だと思われます」


それにしてもこれ・・・

出産を終えたばかりの女性を

子供の目の前で檻の中に監禁し強制搾乳って

団鬼六も眉をひそめるSM外道プレイなのでは・・・

(こういうことを考えてしまった私自身が

もっとも外道であるということは自覚しています)

(でもポニープレイ とかして喜んでいる

欧米の変態どもはすでに母牛プレイも

実行していそうな予感もするんですよね)


私の病んだ発想力はさておき。


というわけで母牛を檻から出しまして

子牛と一緒に草地に放し。


一晩寝て翌朝2頭の様子を見に行きましたら、

子牛はちゃんと元気でした。



スコットランドひきこもり日記-おはようございます


子牛の写真を撮る私に

母牛は一瞬怪訝な目を向けましたが



スコットランドひきこもり日記-じろり


どうやら私は

それほど彼女に嫌われてはいないらしく

彼女はもしゃもしゃと

草を食み続けておりましたよ。



スコットランドひきこもり日記-眠たいらしい


こっそり触った子牛の頭は

どっしりと毛が濃くちょっと湿っていて

なかなか素敵な感触でした。


一部の下品な記述のことはさっぱり忘れて

「うん、子牛って可愛いね!」

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