さて、電車の中で

騒がしい酔っ払いどもに出会った、

という話(昨日の記事 をご参照ください)を

夫(英国人)の両親にしましたら

義父が憤懣やるかたないといった表情で

「息子よ、お前は何故そこで

鉄道警察に連絡するか

ニューキャッスルの

地元警察に電話を入れるかして

その馬鹿者どもを懲らしめなかったんだ!」


へえ、警察に通報すれば

ああいう酔っ払いは

取締りの対象になるんですか、

と夫に確認しましたら

「うーん・・・どうかな・・・

彼らはただ騒がしかっただけだからね・・・

あそこで喧嘩でも起きていたら

それは絶対に警察沙汰になるんですけど・・・」


酔っ払い天国、グレート・ブリテン。


一方義母は我々の話を聞いて

「そういえばこの間私の友人が

電車に乗ったときに、

ものすごく騒がしい酔っ払いの集団と

乗り合わせたのよ。

それはそれはもう

ひどい態度だったんですって。

彼らはどうもバチェラー・パーティー

(結婚を控えた殿方が友人達と騒ぐ集会)

に行くところだったらしいのね。

で、彼らがあまりにも

大きな声で話をするものだから

私の友人はその子たちが

どこの町の出身なのかわかったんですって」


義母の友人は電車を降りると

手紙をしたため

それをその酔っ払いたちの

地元の新聞に投稿したのだそうです。


「電車という公の場において

ああいう田夫野人的(loutish)な態度を

集団で誇示するのはいかがなものか。

周囲の客は迷惑千万、恥を知れ」と。


投稿は採用され地元紙に載ったそうな。


その数日後。


義母の友人のもとに

2通の手紙が届きました。


1通の内容は心からの謝罪でした。

「貴方に迷惑をかけた田夫野人の集団に、

たぶん私も混じっていました。以後気をつけます」


問題は2通目。


「田夫野人とは何事だ。

僕は有名なグラマー・スクールを卒業した

いわばエリートであり決して野人ではない。


そもそも『田夫野人(lout)』という

言葉の意味から説明したい

・・・以下、延々と語句説明・・・


このように、僕の知力が貴方のそれよりも

優れていることはよくおわかりかと思う。

その僕をつかまえて田夫野人とは。


そしてこんな手紙を地元紙に送りつけるなんて。

僕の母親がこの手紙に目を通したら

母がどれだけ僕に対して

腹を立てると思っているのか。

今後はこのような軽挙妄動は慎んでもらいたい」


・・・ちなみに義母の友人は

自分の投稿が掲載される際に新聞社に対し

「読者から問い合わせがあっても

私の住所は秘匿するように」と

申し入れていたらしいんですが、

どうやら担当者はそういう

個人情報の重要性が

いまいちわかっていなかった模様です。


なおこの友人に対し義母は

「その手紙をコピーして

件の新聞社に送りつけてやったらどうか」

と言ったのだそうな。


この話を聞いた夫、

「そうだね、それでこの手紙を

差出人の氏名ごと

次の週末の特集記事として掲載しろと

新聞社に要請すべきだね


そこで私も頷いて

「そしてさらに

もう2枚手紙のコピーをとって

それをその『有名なグラマー・スクール』の

校長と理事長宛てに

送って差し上げるととてもよいよね」


私は性格が悪いでしょうか。


皆様も電車内ではお静かに

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