ハイランドをドライブ中
キンロッホリーヴン
(Kinlochleven)にたどり着きまして。
グレンコーから10キロ、
フォートウィリアムから23キロ
ほどの距離にある町です。
町の駐車場の隣にある
なにやら大きい建物。
「『アイス・ファクター(Ice Factor)』・・・?
レストランか何かかな、でも
こんな小さな町のレストランにしては
店構えが大きすぎるな」
「気になりますね、覗いてみましょう」
中に入って理解しました、
ここ『アイス・ファクター』は
室内ロック・クライミング練習場
だったのです!
非常に人懐っこいおじさんが
我々の姿を見つけるなり寄って来て
施設の説明をしてくれたのですが、
なんでもこの建物は元々
アルミニウム工場だったらしいです。
しかし紆余曲折があり
90年代後半に
アルミニウム工場は閉鎖されることに。
唯一の産業を失った町が
起死回生の一手として設立したのが
この室内ロック・クライミング練習場。
クライマーの技量次第で
壁の傾斜を変えられるスグレモノです。
そしてこの施設の売りは
『世界最大の室内氷壁クライミング練習場』。
高さはなんと15メートル。
巨大な冷凍庫の中にそそり立つ白色の壁。
誰だこんなことを思いついた奴は!
ちなみに外にはアウトドア遊技場として
空中アスレチックコースが建設されています。
いや・・・あのね・・・
高所恐怖症とかそういう話以前にだね・・・
これは、落ちたら即死でしょ・・・?
さすが『好きな花言葉:自己責任』なお国柄
(あ、この花言葉は私の嘘八百です)。
いや、楽しそうです、楽しそうではありますが、
私は自分の身の安全が大事なんです・・・!
英国って国はちょっと目を離すとこうして
すごい規模の変態(褒め言葉)を
生み出すよな、と思いつつ
施設をあとにしましたら、
夫(英国人)が目を輝かせて
「ねえ、今度の冬、
ここに旅行に来ませんか?
僕、あの壁に挑戦してみたいです!」
ここにも生粋の
英国変態紳士がいたか・・・!
「いいですけど
君があの壁をよじ登っているとき
私にいったい何をして時間を潰せと?」
「隣の壁を君も登るってのはどうですか?」
「その案は却下します」
「じゃあ併設されているパブで
ビールを飲んでいればいいですよ!
同じ建物の中に
ビール工場もあったじゃないですか、
多目的に対応できる
素晴らしい施設ですね、あそこは!」
・・・今回の記事は
夫の熱烈なる要望によって
書かせていただきました。
「主要産業を失っても
負けまいとするその根性!
アルミニウム工場跡地に
クライミング施設を作ろうというその発想!
こういう町のことは
応援したくなるのが人情というものです。
君もブログで心を込めて
『アイス・ファクター』を宣伝してあげてください!」
ハイランドにお越しの際は
ぜひキンロッホリーヴンにも足をお伸ばしください。
わが夫からの伝言です。
『アイス・ファクター』のHPはこちら 。
室内クライミング練習施設は
最近色々なところで目にするのですが
(流行中・・・なのか?)
それの氷壁版ははじめて見ましたよ
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