カレーを作ったはいいものの

チャツネがないことに気がつきました。


ので、夫(英国人)と一緒に

近所の小さな雑貨屋に行きました。


小瓶で1ポンド29セント。


「うーむ・・・自転車で20分の

大型スーパーマーケットに行けば

同じ値段で

大瓶が購入できるのだが・・・」

「でも、もうカレーも出来上がっているし

ご飯も炊けていますよ。

往復40分を

チャツネのために費やすのは

馬鹿げています。

ここで小瓶を買っちゃいましょうよ」


「その理論、

頭では理解できるんだがなあ・・・

主婦としての矜持というか意地というか、

ここで素直に小瓶を買うのは悔しいなあ。

だって明らかにスーパーよりも

高めの値段設定なんですもの」

「でも別に、値段が倍も違う、とか

そこまでではないわけでしょ?」

「その通りです、端数の差なんです。

しかしそれだけに口惜しい。

この小瓶を買ったら私は罪悪感を抱くと思う」


「なるほど。じゃあ君のその

罪悪感を取り除くために

僕が今からひとつ、告白をします」

「告白?」

「僕は今日職場でこっそり

アイスクリームを買い食いしたんですけど」

「・・・おい」

「そのアイスクリームは

このチャツネよりも高かったです、

以上告白終わり」


主婦が非行に走る瞬間って

こういうときだと思うんですよね・・・!


ちなみに

夫のお気に入りのアイスクリームは

『WALL'S』の販売している

「マグナム」シリーズ です。


一番美味しいのが

「エクアドル・ダーク」、

次点が「クラシック」だそうで。


職場の売店での小売価格は

ひとつ1ポンド30ペンスだそうですよ。


「なるほど。もう躊躇はない。

チャツネの小瓶1ポンド29ペンス、

迷うことなくお買い上げだ」

「僕の告白が役に立ったようで何よりです」


1ポンド30ペンス、

日本円に換算しますと

約195円です。


日々身を粉にして働いて

お金を稼いできてくれている夫が

一日200円かそこらを

遊興費に使うことに

妻として異存はまったくないのですが。


「・・・私はむらむらと

再就職願望が燃え立ってきたぜ」

「そうですか、応援しますよ」

「うん。そんでお給料を稼いだら

堂々と街のコーヒーショップで

お茶とケーキを買い食いするんだ」

「・・・あの、それくらいのことは

君は今でもしていいんですよ?

僕はそんなことで怒るほど

ケチな男じゃないですよ?」


知っています。

これは自分の心の問題なのです。


再就職活動組の皆様、

夏の陣に私も参戦いたします。



景気回復熱烈祈願

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よおーし

まずは履歴書の書き直しだ!