今回の帰国で

何故か両親からよく言われるのが

「あの・・・我々、

嘘を吐いたわけじゃないからね?」


・・・父よ母よ、

どうかそんなこと気にしないでください。


両親にしても

国際電話で遠国にいる私に

祖父の状態が

『洒落にならないくらい危険』と

告げるについては

かなり悩んだとは思うんですよ。


熟考の末の告白だったことは

私もわかっているんですから。


驚嘆すべきは

私が帰国したその日からの

祖父の回復力でございましてね。


「ほっ、ほらっ、

やっぱりお孫さんが

カンフル剤なわけですよ!ねえ!」


・・・だからいいんですよ看護婦さん、

私は別に自分の帰国を

悔いているわけじゃないですから。


祖父の快復はわが喜びであります。


実際私としては

今回帰国して祖父の顔を見られて

本当によかったと思っていますし。


ああ、身軽に

飛行機に飛び乗れる身でよかった、

こういうとき無職って得だよね!

とか心から思いましたしね

・・・すみません、今のは嘘です。


英国に戻ったら

再び職探しの日々です。

全国のニート無職の皆さん、

お互い頑張りましょうね!


そう、嘘といえば。


帰国前に英国から

東京に連絡を入れたとき

電話口に弟が出たので

「おう、お姉ちゃん帰ることにしたぞ」

「そうですか、お待ちしています」

「ついては質問があるのだが。

そっちの気候って現在どんな感じ?

どういう服を着ていけばいいのかしら?」


私のこの質問に対して弟の答えは

「うん、東京はもうすごく暖かいよ!

お姉ちゃん春物のコート持っている?

ある?ああ、それがあるなら、

その下はTシャツで問題なし!」


・・・弟のこの発言を

いまだに許すことの出来ない

私は狭量ですか。


ふざけんなあいつ!

お姉ちゃんは

お祖父様の散歩に付き合って

凍死しそうになりましたよ!


「いやいや、お姉ちゃんが

帰国する前日までは暖かかったんだって!

お姉ちゃんがスコットランドから

健康の神様と寒波の神様の

ふたりを連れてきちゃったんだって!」

「面白いじゃないか、

お姉ちゃんは散歩の後遺症

なんだか風邪っぽいんだぞ!」


私が風邪気味だなんてことが

祖父のヘルパーさんにバレたら

私がどれだけ怒られると思うんですか!


というわけで私は現在

必死に生姜湯を飲んでいます。


まあ、3月上旬の東京は

本当に暖かかったらしいですけどね

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皆様も春風にはお気をつけください