自分の夫やボーイフレンドは

正直なところ実際どんな女性が好きなのか。

いわばどのような理想の妥協点として

自分は選ばれているのか。

考えてみると気になりますね。

もっとも身近な他人の目に映る

自分自身の姿を直視するためにも

勇気を持って追求してみようではありませんか。


と、いうわけで

わが夫(英国人)に訊いてみましたよ。


「貴方が好きな女性は誰ですか」

「・・・この場合

『それは貴方です』以外の回答が

許されるとは思えないんですが・・・」


そりゃそうですねと趣旨を説明。


「ああつまり

僕の好きな女性著名人を知りたいのね?

そうだね、じゃあまず

政治家だったらミセス・サッチャー


・・・しょっぱなからそうきますか・・・


「もう少しこう・・・

なんというかセクシー路線も絡めて・・・

ほら、好きな歌手とか女優とかをお願いします」

「歌手?歌手だと・・・とりあえずマドンナ

「ああ、マドンナは

我々の世代には外せないスターですものね」

「そういえば僕はべリンダ・カーライルも好きでした」


ほほう、あのような

パワフル・ボイスもお好みですか。


「女優だとキャサリン・ゼタ=ジョーンズ

『シカゴ』で悪女を演じたときはよかったよね!

「ああ、貴方は当時、何度も映画館に通ったらしいね」

「ていうかさ、僕の欲目もあるだろうけど

『シカゴ』のゼタ=ジョーンズは君に似ているよね!」

「・・・なんというお世辞

あんな美女のどんなところが私に似ていると?」

「えっほら、あの

冷酷に男の息の根を止めるような感じが」


・・・私はどんなイメージを

貴方の脳内で形成しているんですか?


「ところで素直なご回答はありがたいんですが、

ここまでのところ貴方の挙げたすべての女性が

いわゆる『おっかない系』なのは自覚しているかい?」

「僕は可愛い感じの人も好きだよ、デミ・ムーアとか!

『G.I.ジェーン』以降はノーサンキューですけど」


いや、だから、結局デミ・ムーアも

『G.I.ジェーン』以降で

地が出てきたってことじゃないのかね?


「なんだかなあ・・・まあ私も

ミセス・サッチャーや

べリンダ・カーライルは好きだけどさ・・・

夫婦揃って女性の趣味が似ているってことを

ここは喜ぶべきなのかしら」

「あ、そうだ、もうひとり忘れていた。

スポーツ選手なんですけど、15年くらい前かな、

一時僕は彼女の切抜きを壁に貼っていましたね」

「おっいいねいいね、それは青春っぽいね。

で、いったい誰をそこまで応援していたんだい?」

「スケートのトーニャ・ハーディング選手です」


・・・お前ふざけるな。


「いや、君はそう言うけどね、

現役時代のハーディングはリンクの上では

まるで妖精か天使のように愛らしかったんだよ!」


つまり要約しますと

わが夫の好きな女性のタイプは

鉄の女にポップス界の女王とロック界の女傑、

殺人犯を演じたゼタ=ジョーンズと

『G.I.ジェーン』以降方向を見失った感のある

デミ・ムーアの若い頃、そして

ナンシー・ケリガン襲撃事件犯人


私は当初ここまで夫に尋ねた後で

「で、貴方は結局

私のどんなところが好きなんだい?」

とか可愛く質問してみようと思っていたのですが

・・・答えを聞く勇気が著しく不足したので計画変更。

意気地なしと呼んでくださって結構です。


それにしても

トーニャ・ハーディングはないだろう・・・



夫の衝撃の真実を知り動揺を隠しきれない私に

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あ、あと新しいテーマとして本日

「カテゴリー:夫」を設定してみたんですが

どんなもんでしょうか