われらが愉快な

不動産屋さんからお手紙が

(彼らがどのくらい愉快が、

最新の情報はここらへん で)。


ある意味すでにお約束の

「先月の家賃が

振り込まれておりません」から始まり
「法的措置も辞さない」だの

「退去命令が下る可能性がある」だの

文面、香ばしいまでにアグレッシブ。

まあ、いつものことなんですけどね。


・・・だんだんこのアホ手紙に

慣れてきた自分が嫌です・・・


早速夫(英国人)が先方にお電話。

「僕、すごく嫌味っぽいと思うけど許してね」

との事前申告つきで内容は以下のとおり。


「こんにちは、さてこのたび

そちらさまより

たいへん攻撃的なお手紙

いただいたわけですが、

私どもが先月の家賃を支払っていない、

とそちらはお怒りのようですね。

私の手元に今、銀行の取引明細書があります。

それによりますと取引当日、

つまり家賃支払期限の日に

私どもの口座には

家賃に足るだけの残高がちゃんとあったものの、

何故かそちらさまが勝手に

こちらの口座からお金を引き落とすのではなく、

私達の口座にお金を振り込んでくれたようです。

それはまあいいとして、

これは明らかに当方の過失ではなく

そちらの手違いですよね。

にもかかわらずのこのお手紙、

完全に我々を

犯罪者扱いしてくださっているこの内容。

どうしてこんなに喧嘩腰なんですか?」


夫はしばらく相手の言うことに耳を傾けた後

「ええ、そうですね、

詳細を調べる時間がそちらも必要でしょう。

ただ念のため言い添えますが

私達はこのような手紙を去年

貴方達から3回受け取っています。

3回とも支払いはきちんと完了していたのに

突然こちらを

『契約不履行者』よばわりする手紙が届き

そして3回が3回とも

『詳細を調べて折り返しご連絡します』

という話で、その後連絡が来ないんですよね。

失礼ですが貴方達は何をなさりたいんですか?」


その後もごそごそ話をしていた夫は

静かに受話器を置くと

「今回はいつもと担当者が違ったから

もしかしたら折り返しの連絡があるかもしれない」


そして本当にありました、

折り返しの連絡が!えらいぞ不動産屋!

・・・こんなことにも

喜びを覚えるようになっちゃった

己の体質改善に

私は恐怖さえ覚えるわけですが・・・


なお夫によれば

この「折り返しのご連絡」、

ただひたすら銀行側の不手際を

糾弾する内容だったらしいです。

しかしついでに

我々の担当者も代わる事の運びとなり。

「新しい担当者はマシかもしれない、

すぐに手続き書類を郵送するってさ!」


翌日そこには

無事に速達で配達された書類一式の姿が!


・・・私の名前の綴りと

郵便番号は間違っていましたけどね・・・


当方の精神安定のためにも

不動産屋の起死回生を祈る日々です。