齢50を過ぎて宮沢賢治童話に触れる | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^o^)


人それぞれ期間や時期に違いはあるでしょうが、大抵の人は夏季休暇=お盆休みウィークなのではないかと。


アタシはというと、先週土曜日から休みはスタートしたものの、間の11日と16日は仕事で連休という分けではない。


天気もご機嫌斜めのようで、お出掛けするには微妙な感じですが、みなさんは如何様に過ごす予定でしょうか?


すこっち的には、間に仕事もあるし、天気も良くない。とくれば=インドアで考えるしかない。お盆休みでどこも混んでいるし、料金も高め設定となる。


なので、読書中心のウィークにしようと決めてまして、まずは放送大学の図書館から借りていた3冊の本から読み進めることにした。


まずは、こちら↓


誰でも知っている「宮沢賢治」。でも、私たちが実際に読んだり、内容を知っている作品って、意外と少ないというのが現実ではないでしょうか?


例えば「注文の多い料理店」なんかは確か国語の教科書に載ってたんで、知ってるわね。あと、「銀河鉄道の夜」なんかも猫を主役に置き換えた映画がヒットしたんで(これは観た)そっちで覚えている人もいるでしょう。


なので、この機会に齢50歳を過ぎて、メインの作品だけでも読んでおこうかなと。


ここから先はすこっちが作品を読んで知った気づきを紹介します。


トップバッターは「風の又三郎」。


これねー作品名は誰でも知っている。なのに、「読んだことのある人手を挙げて」と聞いて手が挙がるのか微妙な作品。


実はこの作品には「又三郎」という人物は登場しないのです。ある学校に転校してきた「高田三郎」という転校生に村の子供たちが勝手に「又三郎」というあだ名を付けたんです。


じゃあ「又三郎」ってなんなの?というと

村には風を操る事ができる「風の又三郎」伝説みたいなものがすでにあって、高田三郎君が転校してきた時に強い風が吹いたり、赤い髪や不思議な言動と結び付けて「風の又三郎」と呼ぶようになったということなんですわ。


でね、ストーリーとしてはこの「高田くん」と村の子供たちとの絡んだ出来事が淡々と綴られ、最後には彼らの前から「高田くん」が忽然と姿を消すという話。


藤子不二雄アニメで言うところの「ドラえもん」や「オバケのQ太郎」、「忍者ハットリくん」、「怪物くん」が突然現れていつの間にか日常生活に溶け込んでいて、突然いなくなった、みたいなお話かな。


続いて、「セロ弾きのゴーシュ」。


こちらも聞いたことはあるかもしれないけど、内容は知らない人多いよね。


「ゴーシュ」って登場人物の名前なんです。んでもって、彼は楽団のセロを弾いている劣等生。なんだけど、ある日動物が🐱😺次から次へと訪れて、彼と音楽談義をしながら音楽魂を刺激していく。そんな日が繰り返され、結果演奏会では最高の演奏を奏で、賞賛されるというサクセスストーリー。


なかなかいい感じのお話でした♪


次は「グスコーブドリの伝記」。


これは、結構傑作かもしれないね。


主人公(グスコーブドリ)が飢饉で一家離散というどん底から、人のつてを利用して職にありつき、紆余曲折の末に最後は火山の研究所みたいな所に勤めて、人工的に穀物の肥料を含んだ成分の雨を降らせる的な大発明で成功をおさめるみたいなお話。


なるほど🧐酸性雨ってのがあるんだから、地域を限定して肥料成分を含んだ雨を科学技術で降らせる事ができたら、化学肥料をわざわざ外国から輸入する必要もない。


宮沢賢治は農業技術者として、岩手の農業に貢献してたらしいから、童話の発想として下地があったのかもね。


でまぁ、最後に「注文の多い料理店」を小学5年生以来読んでみたのね。


そしたら、やっぱこれが一番面白かったわ。🤣伝わりやすいし、情景が想像しやすいもん。


お笑いコンビ「アンジャッシュ」のネタに渡部と小島のお互いが思ってる事のすれ違い、勘違いネタというのがあるんだけど、「注文の多い料理店」の話ってある意味、それと似ているような感じがしたのは、アタシだけでしょうか?(食べる側が食べられるってとこね)


以上、みなさんもこの機会にスルーしてきた作品に触れてみては?