どうも、すこっちです。(^o^)
昨日に引き続き、こちらの本から↓
まあ、アタシら1ファンの素人とプロ野球で実働29年、現役中に14度のリーグ優勝、11度の日本一を達成し野球殿堂入りして、その後福岡ソフトバンクホークスの監督を7年間務めて、5度の日本シリーズ制覇された偉人とでは、そもそも野球観の次元が違うのでしょう。
この本を読んでますと、ホント今まで知りえなかったことがつぶさに書かれてあるのです。
でね、「これはなかなか言えないよなぁ」と思ったのが、工藤さん曰く「野球に流れはない」と断言する。
アタシら素人はさ、大概TV観戦=実況と解説入のプロ野球中継から入っているでしょ。そうすると、名の知られた元プロ野球選手の方が、①例えばエラーやフォアボールが重なった場面で「これは、流れが悪いですねぇ」と言ったりするし、②ノーアウト満塁の大ピンチをピッチャーが凌ぎ切ったとすると、「これは、いい流れがくるかもしれませんよ」と言ったり、③ファインプレーが出たときにも「これは、流れが変わるかもしれませんね」と頻繁に「流れ」というキーワードをお使いになる。
なので、アタシらもプロ野球中継を見慣れてしまって、当たり前のように「あぁ、こりゃあ流れが相手のチームに持っていかれたな」みたいなことを解説者気取りで言うように育った。
工藤さんは「流れ」という言葉が好きではないそうです。そもそも流れがなにを意味しているのか、曖昧すぎるんだと。「悪い流れを断ち切りました」「いい流れが来ています」「流れが変わりますよ」など、そんなふうに言われても、わかったようでわからない。(でも、なんとなーく伝わった気がするのは日本語のマジックなんだろね)今のエラーで流れが悪くなった、今のホームランで流れがよくなった。しかし、その試合はそのワンプレーで負けるわけでも勝つわけでもない。
「流れとはなんですか?」と聞くと、「チームのムード」と答える人もいる。しかし、試合中にチームのムードが良いのか悪いのかなんて、外から見ていて分かるものではない。(確かにエラーが重なれば悪くはなるだろうし、ホームランが続けば悪くなるはずはない)
でも、仮にそんなことをいちいち気にしない明るいムードのチームだったら、ずっといい流れのチームだということになるし、ギスギスした雰囲気だったらずっと流れの悪いチームとなる。
要するに、流れにしてもムードにしても、試合中の選手の集中力やモチベーション、やる気といったいろいろな選手の心理的な要素を一つにまとめたものに過ぎないのである。それを便宜的に伝わりやすいように「流れ」という便利なワードを形容詞変わりに使っているのだ。
なので、「野球に流れはない」のだそうです。
さて、みなさんはどう感じましたか?当たり前に使っていた「流れ」一つとってもこんなに深い洞察があったとは、アタシ的には目からウロコでした。
明日からパ・リーグ本拠地での交流戦。
日曜日はパ・リーグチーム全敗だったので、悪い流れを断ち切って、火曜日からいい流れで試合に望んでいってもらいたいものです。(なんだよ、結局「流れ」使ってんじゃん!)