どうも、すこっちです。(^。^)
最近図書館から借りて来た漫画本。
水木しげる先生の白い旗
水木しげる先生と言うと、ゲゲゲの鬼太郎が有名ですが、結構ご自分の戦争体験などをベースにした戦争ものも手掛けられている。
こちらもその中の一冊なのですが、読んでますと、ヤるかヤられるかの極限状態で人間の本性が出るのか、信念が勝るのかみたいな事を考えさせられます。🤔
そんないくつかのストーリーの中で、なかなか知ることのないレアな話がありましたので、みなさんにもお裾分けです。
太平洋戦争において、昭和18年のガダルカナル争奪戦に敗北した日本軍は、連合艦隊司令部をガダルカナルからラバウルに移し、防衛線を建て直そうとしていた。
連合艦隊司令長官である山本五十六(名前ぐらいは知ってる人も多いのでは)は劣勢を感じながらも自ら陣頭指揮に立って、戦員への鼓舞を続けていた。
そんな折、真珠湾奇襲攻撃という「痛恨の一撃」を喰らわされたアメリカ🇺🇸軍はいつの日か憎き宿敵「山本」をやっつけてやろうと、戦果でリベンジするのではなく、あえて山本五十六個人への復讐計画を着々と練っていた。
しかし、彼が移動するときはいつもぶ厚く警護機が護衛しており、彼だけを抹殺するのは不可能に近かったのである。
そんな、「ベルーナドームの熱中症対策」ぐら成功率の薄い難題を解決しようと動いた2人の勇者がいた。
ミッチャー提督とランファィア中尉である。実はこの頃、米軍の暗号解読技術は群を抜いていて、日本軍が発した暗号電文はほぼほぼアメリカ軍に筒抜けだったのです(それじゃあ、戦も勝てんわな)
かくして、ランファィア中尉の「ヤるなら俺一人でやらせてください。」の進言を承諾したミッチャー提督だったが、このミッションが成功する確率は限りなく低いものであり、成功させるにはある条件が必要であった。その条件とは、
山本五十六が寸分の狂いもなく、計画地点の到着ポイントに到着🛬する事、この一点だった。
山本五十六長官は恐ろしいくらい時間に正確な方だったそうで、彼を乗せた飛行機はこの日も午前9時きっかりにラバウルを出発。これが、ガダルカナルを7時半に出発したランファィア中尉の乗るロッキードと
カリヒ上空で1秒の狂いもなく出会ってしまったのである。
こういう事って、練習飛行でも滅多にない事なんですってよ。
自分の身を雲の中に隠したランファィア機は途中護衛の零戦6機に発見され、追撃されるものの、なんとか振り切って、着陸態勢に入ろうとしていた長官機に渾身の「会心の一撃!」を喰らわし、山本五十六長官は悲壮な最期をとげたのでした。
アメリカ🇺🇸軍の喜びようはハンパなかったそうですが、この山本長官をやっつけた事はあくまで偶発的な出来事であり、「日本軍の暗号は筒抜けだったょ〜ん」みたいな作戦だったと悟られないように、上手く隠し通したんだそうです。その辺のしたたかさは、さすがはアメリカ軍ですな。
もし、あの日、あの時、山本五十六が少しでも時間に遅れたら?不穏な空気を察して、意図的に時間や場所を変更していたら?「多少遅刻しても、まっいいか。」ぐらいの「いい加減は良い加減」マインドを持ち合わせていたら、事態は変わっていたのかもしれません。
時間厳守も時にはあだとなって命が危険にさらされる事もあるよー、というお話でした。
だからと言って、遅刻はいけませんよ。
朝はちゃんと起きて、会社行ってね❗️