どうも、すこっちです。(^^)/
みなさんは2020年に新潮新書から出版されたアンデシュ・ハンセン著久山葉子さんが訳した「スマホ脳」という本を読んだことがあるだろうか?

すこっちもこの本の題名がミョーに気になってはいたものの、相変わらず日々のよしなしごとに追われ、結局読まずに今日まで生きて来てしまっておりました。
残念な結果に終わったものの、単位認定試験が終わった心のゆとりもあり、ようやく放送大学の図書館を利用して、この「スマホ脳」を読んでみることにしました。
そしたらね、完読したら愕然としましたよ。
たしかに体には良くないとは思ってたよ、でもまさかこれほど悪影響とは思わなかった。(-_-;)
では、このブログをご覧のみなさまに、すこっちおすそ分けタイムとしてかいつまんで紹介しましょう。
第1章:スマホが脳に与える影響
スマホの普及によって、私たちの脳は絶えず情報に晒されることとなり、集中力や注意力が低下していることが説明されています。
なんでも、人間の脳というのは時代に合わせて進化して来たように錯覚してますが、実は狩猟採集生活をしていた頃からほとんど進化していないの。なので、ここ30年ぐらいで急激な進化を遂げた現代のデジタル社会に脳は適応できていないんだそうです。
つまりね、夜暗くなったら寝る、朝は朝日ととともに起きる、食事は適量にして適度に体を動かすという基本的なルーティーンを乱したら、どんどん脳に悪影響を与えるんだって、この本ではスマホの使用が脳に与える影響について、科学的根拠と生物学的視点から解説している。
第2章:依存症のメカニズム
スマホがどのようにして人々を依存させるのか、そのメカニズムについて詳しく解説しています。通知やSNSの仕組みが脳内の報酬系を刺激し、依存を引き起こすことが述べられてる。
スマホは、脳にとって過剰な刺激を与える。とくにSNSやゲームは、脳にドーパミンを分泌させる、いや延々と分泌させ続ける。→デジタルコンテンツ企業の餌食→依存症を引き起こす。
しかもさ、ネットを見ていると「リターゲッティング広告」というその人が閲覧した履歴に関係のある広告が次から次へと出てくる→これも蜘蛛の巣にかかったモンシロチョウということ。
第3章:社会的影響
スマホの使用がどのようにして社会的な繋がりや関係性に影響を与えるのかが説明されています。特にSNSが孤独感を増幅させることについて詳述されています。
第4章:精神的健康への影響
スマホの使用がうつ病や不安症などの精神的健康に与える影響について述べられています。特に若者における精神不調の増加が問題視されています。
第5章:睡眠障害
スマホの使用が睡眠の質を低下させるメカニズムについて説明されています。夜間にスマホを使用することで、メラトニンの分泌が抑制され、入眠が困難になることが述べられています。
不眠症、孤独、うつ病、不安症、自殺などなどスマホが引き金の精神的健康不安の多いこと、多いこと。つーかねぇ百歩譲ってアタシらアラフィフ世代はまだいい。Windowsが世に出たのは1995年だし、少年時代はアナログ時代だったから、デジタル毒をキアリーでもなんでも解毒できるでしょうけど、ティーンエイジャーの頃からスマホがあった世代はかなりヤバいのである。
「毒を以て毒を制す?」
第6章:デジタルデトックス
スマホ依存から抜け出すための方法として、デジタルデトックスの重要性が強調されています。具体的な対策として、スマホの使用時間を制限する方法や、デジタルデトックスの効果について述べられています。
なので、意識的に定期的に毒抜きをしなきゃいけない。福山雅治のヒット曲「HELLO]の歌詞じゃあないけど、「それは、わかってる。」でも、なかなかできない。スマホをいじる「行為が走り出しら、僕は止まらない♪」、「だってしょうがないさ」、「だから仕方ないよ」では済まされないのです。
そう、それはつまりやつらの術中にハマっているということ、気を付けないとね。
第7章:運動と脳
運動がストレスを軽減し、脳の健康を保つためにどれほど重要かが説明されています。運動によって脳内の神経伝達物質が活性化し、精神の安定に寄与することが述べられています。
知ってましたか?やっぱり人間は動物なんだね。ちょっとした運動や体を動かしてから、勉強だったり、頭を使う仕事なんかをやった方が物覚えもいいし、効果はアップルするんだそうです。
逆に睡眠時間を削った「一夜漬け」はまったくもって要領が悪いんだってさ。
あーあ、学生時代そんなことばっかやっていたなぁ。(-_-;) 早く教えてよ!
最後に筆者は、スマホの便利さに溺れているうちに、あなたの脳は確実に蝕まれていく。
スマホとの付き合い方を見直し、脳を守ることが重要である。と結んでいる。
アタシも思い当たる節があるんだけど、パソコンやスマホなどの画面で読んだ知識って意外と記憶に残っていない。逆に活字で読んだことって、けっこう覚えているものだったりする。
あれってやっぱり、多くの実証実験でデジタル知識はそのときは「へぇ~」とか「なるほど」と興味を引くんだけど、そのまま脳を素通りしていく感じなんだって。なので、あんまし記憶に残らない。
それとデジタルデータに慣れすぎてしまうと、集中力が散漫モードになり、そもそも長ったらしい文章ばっかの本を集中して読むという行為そのものを脳が毛嫌いしてしまうということも立証されているそうな。
しかも、知らないことは検索すればすぐに出てくる=脳は覚える必要がないと判断
なので、現代人は昔の人に比べてますます馬鹿になってしまっているということになる。
みなさんのことを思うと、失礼を承知でアタシはこの本を強制的に読んで頂きたい。
あなたはともかく、あなたの大事な人が毒蜘蛛の餌食になる前に。m(__)m