今読んでいる本、「人生は冥土までの暇つぶし」 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
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どうも、すこっちです。(^o^)

 

今、こういう本を読んでいます。

 

島地勝彦さんの「人生は冥土までの暇つぶし」という本。

 

集英社に入社し、週間プレーボーイなどの編集長を歴任した彼が、今では2020年に西麻布にオープンしたオーセンティックバー「Salon de Shimaji」のバーマンとして83歳の今もなおお店に立ち続けている。

 

どうして島地さんのことを知ったのかというと、会社で帝国データバンクの「帝国ニュース」という業界新聞を購読しているんです。職場の誰もがろくに記事など読まずにハンコを押して回してる感じなんですけど、この帝国ニュースに島地さんの「島地勝彦のスペシャル人生相談」というコーナーがありまして、ものすごく面白くってすっかり島地さんのファンになっちゃいました。

 

でね、その最新本がこの本なんですけど、まあとにかく読んでいて湯川学のフレーズを借りるならば「実に面白い!」。なにより島地さんの考え方がダンディで素敵で、含蓄のある言葉に納得することばっかりです。

 

本の題名の「人生は冥土までの暇つぶし」なんて、遊び心満載の意味深な言葉だと思いませんか?

 

現在、読み始めたばっかりなんですけど、気になった言葉を2つ紹介しちゃいます。

 

1.「今日の異端は明日の正統」、「いまの正統は明日の異端」

 

これねぇ、昨今の先行き不透明で移り変わりの早い「VUCA」な時代なればこそ、ドンピシャの言葉だとは思いませんか?思えば、天動説全盛の時代に地動説を広めようとしたガリレオだって当時は異端だったわけでしょ。それが、後には正統。ノアだって方舟を作ってるときは、「世界が終わるほどの大雨なんか降るわけ無いでしょ」って馬鹿にされて異端だったのが、実際に大洪水が起きて正統に変わった。平安貴族たちもまさか自分たちがこき使っていた武士が自分たちに取って変わって天下の政(まつりごと)をやるとは夢にも思わなかったでしょうな。

 

新日本プロレスで言ったら内藤哲也が当てはまるかな、最初はロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンなんて誰も相手にしていなくって大ブーイングの嵐だったけど、今や超人気ユニットですもんね。

 

一部の人のものだったパソコンがWindowsの出現で世の中に広まって定着したと思ったら、スマホの普及で異端が正統になり、正統があっという間に異端にもなる。

考え方を常にフレキシブルしていかないと、ヤバいのかもなぁ。

 

2.「結婚は判断力の欠如。離婚は忍耐力の欠如。再婚は記憶力の欠如。」

 

これもねぇ、意味深ですな。恋は盲目とも言いますんで、はい確かに当時の自分が判断力が欠如していたと言われれば、そうだったのかもしれない。他の2つは経験がないので推測の域ですが、結婚生活は忍耐力の勝負だと島地さんが言いたいのだとすれば、それは当たっている!

再婚は「隣の柿は甘い」と思って食してみたら、それほど甘くなかったもしくは渋柿だった的なことなんじゃないでしょうか? みなさんはこの言葉、どう読み解きますか?

 

興味を持った方は迷わず「買い」です、この本。ぜひとも読んで頂きたい。

 

そして、アタシ的には島地さんがお元気なうちに「Salon de Shimaji」を訪れてスコッチを味わってみたいなぁと思う、今日このごろです。